へんぽらいの祭り談義

富士山とふるさと富士宮市の風景、祭り・催し、自然、生き物などをSNSなどネットに発信し、多くの写真で紹介しています。

へんぽらいとは富士宮弁で変わり者のこと。ライフワークの祭りを通してふるさとの今を発信し続ける、心ある変わり者で有りたいと思います。
様々な祭りをご紹介するWEBサイトはこちらです。
http://maturi.info/

祭りのあと

吉田拓郎の歌は青春時代にリアルタイムで聴いていました。

中でも「祭りのあと」は好きな歌です。







そこに歌われる祭りが終わった後の寂しさや切なさが、1か月丸々準備にかかり切っていた頃でしたから切々と胸にしみました。



2003年に肺がんの手術を無事成功させたとはいえ、テレビで見たたくろうはコンサートでは相変わらず熱唱していて、無理がなければいいがと内心心配していました。

今回もぜんそく性気管支炎で8公演を延期したとのことですので、ツアーが再開されたとは言え、気に掛かります。



今でこそ私も少し離れて祭りに参加できますが、昔その準備の多くを担っていた頃、疲れからよく風邪を引き、その後は体調が元に戻るまで咳が3か月も抜けない事がざらにありました。

気管支の弱い体質で笛吹きを志すのは無理な話でしょうか。



でも憧れは捨てきれず、咳をしながら練習しました。

手ほどきを受けていた先輩は居なくなってしまい、恐る恐る門を叩いた笛の名手が練習に呼んでくれた時には中学生の囃子方の世話などで断念。

録音テープと8ミリ映画から落としたVHSビデオで独習せざるを得ませんでした。

あちこち回り道をしたために、笛がなんとか物になったのは5-6年ほど後の事。



また間に合わなかったとため息をつきながら、この歌「祭りのあと」を聴いていました。



拓郎頑張れ!

でも無理するな。まだまだ歌い続けて欲しいから。

少子高齢化とドーナツ化

深夜祭りの資料をプリントアウトしていたら、地震がありました。

幸いそんなひどい揺れではなく、富士宮市での震度は2でしたが、あちこち傷んだ古い家なのでちょっと緊張しました。



10月1日から緊急地震速報が始まったんじゃないかと思ったのですが、テレビに流れた形跡はありません。

調べたら運用開始は午前9時からだったのですね。



わが町内も先月防災訓練を実施したばかりですが、参加者の顔ぶれを見ても高齢化はかなり進んでいますので突発災害時が心配されます。



祭りも同じで、少子高齢と旧市街の過疎化は大きな影を落としています。



・11月5日 自町内のみを子供用の屋台で引き回す。(子供が主役)



かつて昭和30年代後半から50年代にかけて、富士宮秋まつりは長い低迷期を迎えました。現在では20の町内が引き回しを行っていますが、当時引き回しを行っていたのはわずか2-3の町内だけでした。



大きな原因は就職などによる青年層の流出や、趣味や娯楽の多様化などによる青年層の祭り離れでした。

地方紙によれば、祭り復興の大きな原動力となったのはオイルショックによる青年のUターンだったのではと言うことです。



ドーナツの中は当然ですが、充実しているはずの周辺部実施区でも子供の参加減で悩んでいると聞きます。

今がかつての低迷期前に似ていることに気付くべきでしょう。

むしろ事態は深刻です。



それは将来を担うべき子供の絶対数が減っている事です。

だからこの子供達を引き留めて離さない祭りの魅力を、祭りの中に大きく育ててゆかなければなりません。



本来楽しみであるはずの祭りが、より楽しい物になれば人は惹きつけられますが、惰性で続けられるだけに陥ってしまったら人は離れていきます。



この若い苗を上手に育てなければなりませんね。









・子供のお囃子



参考リンク

・湧玉宮本の祭り 弱小区でも祭りを休んだことがないのが自慢です。

・富士宮囃子と秋祭り 富士宮囃子保存会の公式サイト

新しい「祭り」

いわゆる祈りから発生した「祭り」以外に、賑わいとして創出される催し、イベント、フェスティバルがあり、これらも広義に「祭り」としてくくられます。



生まれた背景の違いから性格的にはかなり開きがあり、一過性の催しとして短命に終わるものも多いように思いますが、長年継続して行われ定着している物は市民にも親しまれ、愛されています。



富士宮市では昔から浅間大社の祭りとして「流鏑馬祭」「御田植祭」「秋季例祭(富士宮秋まつり)」が行われていますが、観光事業として、あるいは市民の楽しむ行事として催しが創出されています。



富士山まつり

富士宮市では富士山の開山期に、観光協会主催の様々な催しが行われます。

 燈回廊 6月30日と7月毎土曜日に行われました。

始まって3年目ぐらいの新しい催しですが、幻想的な灯火のまつりです。





 開山祭みそぎ 6月30日深夜

富士山御神火まつり(8月第一土曜日)に参加する神輿会有志が

湧玉池でみそぎをします。





 開山祭手筒花火 7月1日

駿州白糸原手筒花火保存会による手筒披露は20年ほど続けられていて、

今では開山祭の名物になっています。





 富士山御神火まつり 毎年8月第一土曜日

富士山奥宮で火鑽神事でおこされた御神火を持ち帰り、

御神火台にいただいて市街を練り歩き、浅間大社に戻って神田川を遡ります。







 宮おどり 富士山御神火まつりの翌日曜日

暑い盛りに踊りまくる市民踊りです。





 富士の巻狩りまつり 9月8・9日

写真は白糸の滝で行われた燈回廊です。

楽しみとしての祭り(踊り)

○踊り



いわゆる山車祭りである富士宮秋まつりは、元々山車の引き回しが主体でした。

山車を止めて前で踊る形を初めて取り入れたのは、神立区誌によれば昭和3年の御大典からとのこと。



今では踊り無しでは祭りを語れないほどに、祭りの楽しみとして定着しています。







昔、誰が決めたか男はお囃子、女は踊りといった考えがあり、いくら踊れと言われても踊りはなんだか気恥ずかしい物と思っていました。青年が踊る踊りは炭坑節と決まっていて、祭りの最後に尻を叩かれながら渋々参加した物です。



ある時そんな考えがぶっ飛びました。青年長の若者が実に楽しげに踊ってみせたのです。踊る青年長はその祭りの主役になりました。








それからというもの、囃子方も下にいれば踊る。音楽がかかれば踊る。祭りの最後にはうっぷんを晴らすべく、くたくたになるまで踊りまくります。 








昭和30年代後半から50年頃まで祭りは長い間低迷していました。

青年団入団の勧誘も不発に終わり解散を考えていた頃、無邪気に楽しげに踊りの振りを真似てみせる幼子を見て目から鱗が落ちました。



子どもたちのためにも祭りを無くしちゃいけない。



踊りは祭りの大きな楽しみなのです。



関連リンク

湧玉宮本の祭り
 浅間大社のお膝元湧玉宮本の祭り記録です。

ふじのみや美図 富士宮市の祭りや富士山を精細な写真で紹介。



楽しみとしての祭り(祭り囃子)

祭りの根本は祈りですが、祭り自体を守り伝えるために人は祭りの中に楽しみを取り入れて来ました。祭りを半ば口実に自分たちの楽しみとしてそれを行うことが、守り伝える大きな力になっています。



たとえばどんな楽しみ方があるのでしょう。



○楽しみとしての祭り囃子





・4日共同催事の一斉囃子




山車の引き回しには欠かせない祭り囃子です。

山車を曳く参加者を囃し立て、祭り気分を高揚させます。

昔狭い道で鉢合わせした際に進路を賭けて行った他町との囃子の競い合いなども、今では楽しみの一つで、この競り合いに勝つために囃子方は研鑽し腕を磨きました。





・浅間大社前4区の競り合い




祭り囃子の役割は祭りの場を盛り上げること。

聞く人に心地よさを与えることです。



創作太鼓との大きな違いは、祭り囃子は場を盛り上げるための脇役だということ。

囃子方は花形なのだけれど、あくまで主役は「祭り」というとても大きな生き物で、囃子はそれを心地よく動かす潤滑油のようなものと言えましょう。



これは誰でも経験できるというものではありませんが、同じメンバーで何年も繰り返しているうちに、個が消えて一つの囃子に解け合うという無我の境地になることがあります。あまりの心地よさに、このまま囃子を止めずにずっと続けていたいと思うほどです。

まさに忘我の境で、こんな時は全員がそれを感じているものです。

また、一度この経験をしたばかりに囃子から抜けられなくなる人は多いです。



たぶん経験できないからでしょうが、この境地を一度も経験しないまま囃子を止めていく方が多いように思います。最近は後継者育成もあって囃子方の数も多く、構成メンバーが流動的で、同じメンバーで繰り返すと言う機会自体が減っています。



そんな影響もあるのでしょう。

でも、その境地の寸前まで行きながらあきらめてしまうのは、山頂を目前にして山を下りるようなもので、何とももったいないと思います。



関連サイト

富士宮囃子と秋祭り
 富士宮囃子保存会公式サイト

ふじのみや美図   富士宮の祭り、富士山などを精細な写真で紹介。



伝統芸能の保存



祭りとともに守り伝えられてきた伝統芸能ですが、伝承を守り伝えることは祭りの活況期にはさほど問題になりません。

本当に保存が必要になるのは低迷期です。

このままでは貴重な伝承が途切れ廃れてしまうという危機感から、保存体制がとられた時にはかなりのダメージを負っていることもあります。

今が良いからと言って記録を怠れば、途切れた後に再現が困難になり復興のブレーキにもなりかねません。



富士宮囃子保存会が平成9年8月に発会しましたが、そんな思いから活動の方針を次のように決めました。



・相互に技術を高め合う。

・発表披露を積極的に行う。

・現状を記録に残す。



運営は会員である構成単位会の会費で運営します。

市からの助成は発会後最初の3年間だけいただきましたが、現状はありません。

逆に市からの助成が無くなったことで、民間の文化財団などのさまざまな助成が受けられるようになり、備品は年々充実しています。

助成を受けられる理由は静岡県の無形民俗文化財であることも大きいでしょうが、子供対象に囃子教室を開いたり、様々な機会に発表や披露を行っている実績も、大きくものを言っていると思います。





◎活動内容



・定例練習会

毎月2日ほど浅間大社境内で合同練習を行っています。



新年打ち初め

1月に浅間大社境内広場にて各区囃子方が交互に囃子を披露し、相互に親睦を深めます。





子供囃子教室

小学生対象の囃子教室を不定期に実施。





・発表

機会が有れば富士宮囃子をアピールするために出演しています。



写真は富士宮囃子が関東ブロックの郷土芸能大会に出演した際のものです。

祭り囃子は山車上で囃されてこそ祭り囃子、太鼓と人だけで曲を披露しても祭りの中の囃子の役割は伝えることが出来ません。

DVDに編集した祭の様子を映写しながら囃子を披露しました。



囃子の合間に解説付きの映像を流し、囃す間には祭りの情景を無音で背景に流しました。祭りの臨場感や迫力はかなり伝わったものと思います。







最後の三本締めには会場も加わり、無事に発表を締めくくることが出来ました。





富士宮囃子保存会では「富士宮囃子と秋祭り」というwebサイトを作り発信しています。

祭りの紹介はもちろんですが、こつこつと集めた祭りの資料や写真などを盛り込んだ、調査報告書にもなっていますので御覧いただければ幸いです。



・関連サイト

ふじのみや美図 富士宮市の祭りや富士山などの精細な写真満載です。

フリー素材「千社札」データ

祭にっぽん」で提供している千社札用フリーデータの紹介です。

名前を入れて使います。



以前「でじたる工房」でネット通販していた千社札シールのデータを縮小したもので、解像度が低いのでプリントしても名前シールぐらいにしか使えないかもしれませんが、でもSNSのプロフィールなどに使えば目立つこと請け合いです。





絵入り



使用例です。

取り込み用ページからお好きな画像を選び保存します。

グラフィックエディタなどで江戸文字や篭字など太めの書体を使用して文字を描き、白く縁取ります。








左は某SNSでプロフィールに使用しています。



昨今、社寺に貼られる千社札を真似たシールが、著しく美観を損ねています。

ネット通販を止めた理由も、そんな場面を目の当たりにしたからです。



もしシールに作られるようでしたら、ご自分の持ち物に貼る程度にしておいて下さいね。

当事者の視点-2


5月5日に富士山本宮浅間大社で行われる流鏑馬祭に奉仕する、流鏑馬保存会会員としての視点です。





古式流鏑馬で馬場を疾駆する馬



古式流鏑馬は馬場に走路の埒がまだありません。本乗りで続けざまに走る馬はかなりの迫力があります。体すれすれを駆け抜ける馬を捉えられるのも柵内で警備する保存会員ならでは特権。





小笠原流流鏑馬



流鏑馬の的中のその瞬間を間近で捉えられるのも、柵内で警備する流鏑馬保存会員ならではの特権。



浅間大社流鏑馬は富士宮市無形民俗文化財に指定されています。



関連サイト

浅間大社公式ページ

ふじのみや美図



当事者だけの視点


祭りに参加している当事者ならではの視点があります。

たとえば山車の屋根方です。






登山道に整列した山車を山車の屋根から撮影






西門通りに整列した山車を山車の屋根から撮影  






2対2の競り合いを山車の屋根から撮影



山車の中から囃子方の視点。



登山道を進む一行





競り合い後の和議




 

囃子方は競り合いには間近に相手の囃子方と向き合うわけですが、撥や笛を置いて写真を撮るわけにも行きませんから終わってからになります。



ひと味違う臨場感溢れる写真を撮ることが出来るのも、現場で立ち会える当事者ならではのこと。

そんな写真が埋もれているとしたら、なんとももったいない話だと思います。



祭りを紹介する時に、1枚の写真は多くの言葉に勝ります。

写真が公開されることで、その祭りが世に知られるようになり、

印象的な写真であるほど人の心に強く残ります。



慣れ親しんだ祭りを少しでも多くの人に知って貰う。

そのためにはインターネットが有効です。

熱意さえあれば、世界に向けて発信できるのです。



「祭にっぽん」には祭りサイトを登録・検索するコンテンツが満載です。

祭りの写真とコメントをアップする「投稿写真」というコンテンツもあり、どなたでも祭りの写真を投稿できます。



ご活用いただければ幸いです。



参考リンク(祭りの写真などを多用したサイト)

湧玉宮本の祭り

ふじのみや美図

富士宮囃子と秋祭り



 


祭りとは

字の示す意味






「祭」という字は「月」と「又」と「示」からなります。

「月」は「肉」の字から転じたいわゆる「にくづき」

「又」は手の形

「示」は空から下りてきた神が地上にとどまる時に

よりどころとする小さな神卓の形



つまり肉を台の上に捧げ持つ形がそのまま字になったものだと言われています。

(講談社現代新書 漢字の字源より)






供え物を奉じて祈る。浅間大社御田植祭


 

  疫病の退散、天変地異の鎮め、日々の平穏を祈りあるいは収穫や利益に感謝するといういわゆる神事と呼ばれる行いがこの「祭」という字の意味する原点なのです。

現在ではとても広い意味に使われ、商店街の売り出しまで「○○祭り」などと呼ぶように人集め、イベントなど広い意味合いを持たせて使われますが、祭りの根底にあるのは「祈り」なのです。





広義の祭り



1.神事に由来する祭り

・いわゆる神社や寺院をその主体または舞台として行われ、豊作や大漁、商売繁盛、疫病退散、無病息災、家内安全祈願、偉人の霊を慰める、またはそれらの成就に感謝して行われるもの。

・節句な どの年中行事が発展して行われているもの。

・それらに付随して行われる芸能や山車引き回しなど。



2.賑わい

・観光のために行われる祭事・イベント・フェスティバル。

・商いのために行われる企画・催し。



3.釣り用語

・釣りの仕掛けが絡み合うこと。(おまつり)



4.インターネット

・一部の電子掲示板などで、特定のスレッドが異常な盛り上がりを見せる状態。





※子供にとっては祭典時に神社境内に立ち並ぶ露店が

「おまつり」だったりします。









記事検索
月別アーカイブ
  • ライブドアブログ