ニュースでは秋まつりでの事故多発を報じています。



私の町内の祭りでも、起こって初めて危険のありかをを知ると言うことを、過去2度の転落事故で痛感しています。



最初の落下は競り合いに太鼓の枠に乗り、激しく競っていた鉦叩きがバランスを崩して宙吊りとなり、落とした鉦となぎ払った提灯の竿で下にいた町内の人間が負傷した物でした。

あまりの行儀の悪さに罰が当たった物と、以後は鉦も行儀よく出しゃばらないようになりました。





今では太鼓の後の柱に帯を結び、行儀よく大きな動作で囃します。





一昨年の祭りでした。

競り合いが終わり、山車が分かれた時に人だかりが見えました。

事故だと直感し駆けつけると、向こう側の鉦叩きが落下していました。

体を預けていた帯が切れ、2メートル近い高さから、路上に背中から落下したものです。

命にも関わる高さですが、幸い意識ははっきりしていて救急車で病院に運ばれましたが、しばらくして帰ってきました。腰と肩に打撲は負ったものの、鉦の紐で負った中指の切り傷を2針縫っただけで済んだとのこと。

帯の傷みに気付き、危険だからと外していたものを当人が引っ張り出して使用したものでした。気付いた段階で廃棄しておくべきでした。

一つ間違えば人命に関わる事故です。人命を失うようなことがあれば祭りは実施できなくなります。

浅間大社正面での競り合いで起きたことと、奇跡的な怪我の軽さから、神様からの大いなる警鐘と捉えて安全を最優先することを心しました。



10月7日の半田の山車まつりに祭り仲間が見学に行き、隣り合わせたご老人に話を聞いてきました。

若い時に祭りに出ていて山車の前で転び、片足を山車の車輪に轢かれ失ったそうです。でも好きな祭りからは離れられず笛を吹いてきましたが、老いてそれも出来なくなりました。

好きな祭りで事故にあったのだからしかたないとは言いながら、寂しさは隠せなかったといいます。



マスコミは勇壮さばかりをもてはやすけれど、本当に大事なことは事故無く確実に祭りと伝統を伝えて行くこと。

それが地味なようでも一番大切なことではないでしょうか。



参考リンク

湧玉宮本の祭り

ふじのみや美図