オリジナルの販売されたのが25年前だという。




息子がまだ小さかった頃、 義弟の持っていたこのおもちゃを気に入り貰ってきた。

刀のついているひもを引っ張ると、4種類の言葉をランダムにしゃべる。

それが面白くて何度も何度も繰り返すので、あっけなく壊れた。



子供だけでなく私どもも気に入っていたので、 おもちゃ屋を探してまた買ってくるのだが、 しばらくするとまた壊れる。

しかたなくまた買ってくるのだが、 買ったその日に壊すに至っては

「もう買わないから」

と、きつく言い渡したものだ。

買わないと言ってもすでに物がおもちゃ屋にも見あたらず、 買えなかったのが実情だった。



しばらく経ってから、 市内のおもちゃ屋で埃をかぶったこのおもちゃを見つけたので購入し、そのまま子供の目に触れぬところに隠し、 大事に保管していた。



来年は大河ドラマで坂本龍馬をとりあげるとか。

家内が年賀状にあの人形を使おうと言い出した。

で、引っ張り出したのがこの25年前製造のこの「龍馬くん」だ。


 




壊れぬように、おそるおそるひもを引いてみたら、懐かしい言葉が聞かれた。



「小さな事にこだわってちゃいかんぜよ」



http://www.asovision.com/ryoma/



この公式サイトで、復刻版「りょうまくん」がしゃべる言葉を聞く事が出来る。



発売日にこれを買おうと息子と家内が市内のショッピングセンターのおもちゃ売り場に出かけた。

無かったので問い合わせて貰うように頼んできたそうだが、あまり期待できそうもない。



発売日前に市内の老舗のおもちゃ屋さんに予約しようと電話をかけたら、そのおもちゃの販売会社との取引がないので入らないと言われたそうだ。

他のおもちゃ屋さんにも問い合わせようと電話帳で探したのだが、大手のおもちゃ屋さんはいくつか止めてしまっていた。

業務が成り立たなくなっていくのは、うちの業界ばかりではないのだな。



このままでは町はどうなってしまうんだろう。



ネット上で「りょうまくん」の通販サイトを探したら、2件見つかったが売り切れ。

発売日にamazonでは3,800円の値が付いている。

定価1,365円というのに、それはべらぼうだ。



大晦日に帰省するという東京在住の弟に、ついでの時にでもデパートなど覗いて貰うように頼んでおいた。