そうそう、この春新装なった城山区民館だが、福石神社という神社の境内地に社務所(?拝殿)を兼ねる形で作られている。


 



これが在りし日の銀杏と商店で、上の写真で山車の左に見える電柱がこの商店右の電柱だ。建物西側登山道の北側から見たのが先の写真で、この写真は南側から見たもの。


銀杏の向こうにあるのが昔の区民館。手狭で老朽化しているということで新築が急がれていた。


 


城山区と言えば、人口減少の進む市街地では珍しい世帯数の多いマンモス区だ。


あまり小さな区民館では用をなさない。


敷地を目一杯活用するために、商店には移転して貰い銀杏は伐ることになった。


 


かれこれ50年も昔のこと、小学生当時この隣の道を通って大宮小に通っていた。


銀杏の下は帰りに道草を食う格好の場所で、銀杏が実る頃は石を投げて実を落としたりしていた。


樹皮には垂れた乳のような模様が見られ、この樹の経た年月を思わせたものだ。


おまけに幾度か落雷にも遭っているという。


 


区民のためとは言え、歴史ある老大樹を伐るとはいかがなものか。


そう思う人も多かったようで、事故がなければ良いんだがと危惧する声もよく聞かれたものだ。


 


完成して幸いなことに、この工事で事故が起きたという話も聞かないので、安堵していた。


たまたま地元の人に銀杏のことを聞く機会があった。


 


何せこの大きさだ。おまけに根を下ろしたところは溶岩層。


撤去にはかなりの手間と費用がかかると見積もられていたそうだ。


そして撤去の日、重機が用意され作業が開始されると、触れただけであっけなく銀杏は倒れてしまったという。


 


地盤は溶岩層。銀杏は深く根を下ろすことが出来ず、薄い表土に根を広げかろうじて生きてきたのだろう。倒れてみれば周囲に張り出した根も小さく、この樹の苦労を示すものだったようだ。


 


この老いた銀杏は、寿命を迎え倒れる時を待っていたのではないだろうか。


悔いなく一生を全うした。


 


そう思いたい。


 


 


 


へんぽらいネットより