昨日以前のブログを探したら、17年以上長生きした猫の命日が今日だと判った。


 


18歳を目前に昇天したが、思えば波乱に満ちた生涯だった。


隣家の屋根づたいに二階の窓から入ってくるようなお転婆な猫だった。


初めてのお産で胎児が参道を通過できずに死にかけるが、帝王切開で胎児を取り出し一命を取り留めた。以前事故か何かにあったらしく、骨盤の変形で産道が狭かったとのこと。


ついでに避妊手術もしていただいた。


 


両後足を失ったのはそれから何年もしないうちだ。


血まみれで帰った時には家中蒼白となり、獣医さんに運び込んだら選択を迫られた。


足のないまま面倒を見るか、それか安楽死かと。


それほど重症だったわけだ。


治療をお願いし、右後足はくるぶしから、左後足は膝から切断した。


「大丈夫、後足はなくてもその分前足が強くなりますよ。」


獣医さんの言葉だ。


 


後足がないから走れないし、ジャンプも出来ない。階段を上って2階に来る時は前足を階段にかけて体を引き上げそれこそ重労働だったが、下りる時は逆立ちして流れるように前足で駆け下りた。


あまり外には出なかったが、ある時外で猫が喧嘩している声がした。


急いで表に飛び出るとすでに猫の姿はなかったが、叩き合いで抜けたと思われる猫毛の大きな塊が車道脇のコンクリートブロックの前に鎮座していた。毛色から相手猫の物と思われ、腕力がパワーアップしたのを実感した。


 


店の上がりかまちから、ガラス戸越しに表の通りを眺めている事が多く、猫好きな方は通りながらその姿を探していたという。


 



無くなる前年ぐらいに後肢にガンが見つかり、短い足をまた切りつめた。


これがその時の写真だ。


 


平成20年6月に3匹の子猫を拾った。


元気に走り回る子猫は老いた猫には煩い存在に他ならず、顔を見れば怒りまくっていた。


 



子猫が小さい時は物置部屋に閉じこめていたが、大きくなればそうも行かず老猫の側を駆け抜けては怒られていた。


 


同居には無理があるからと老猫を2階に避難させていたが、老齢ゆえか年明けから食欲が落ち衰弱が目立った。


1月23日の未明から苦しみ、家内がつききりでいたが朝方息を引き取った。


 


その際に感じた不思議な事がある。


脈も呼吸も止まったというのに、猫が喉を鳴らすようなゴロゴロという音を聞いたのだ。


思わず耳を疑い、猫に耳をあてたがどこから聞こえるのかは判らなかった。


それを聞いたのは私一人ではない。家内も同じ音を聞いている。


 


ネコも年を経ると妖怪になると言う。


昇天にあたり、メッセージを残したのだろうか。