PNTX4140+3-640

事前の入念な準備も予定が狂い必死で走り回っていた時に、もう撮れないかと思った土俵入りでようやくものに出来たのがこの1枚です。

節分祭点描

Facebookに投稿した節分祭のアルバムです。例年の節分祭と違うのは、横綱鶴竜関の土俵入りが奉納されたことでした。

実はこの日、横綱鶴竜関の土俵入りが奉納されると言うことで、集合写真と土俵入りの写真を注文されておりました。社務所玄関での集合写真撮影を終えたら急ぎ拝殿に駆けつけ土俵入りを撮影する予定でした。新聞テレビのカメラマンの入れない場所からの撮影も許可され、神職の作業用白衣もお借りして着用し準備万端。そこに新たな注文がつきました。拝殿前で向き直り整列したところを撮るとのこと。
それがこの写真です。
PNTX4151+640

それが土俵入りの後だったのですが、勘違いから土俵入り前に撮るものと思い込んでしまったのでした。

PNTX4132

入場する一行を見送り、向き直るのかと思ったところ様子が違います。
PNTX4135

拝殿に向かい整列して腰を下ろし、今まさに土俵入りが始まります。

思い違いに気付いても後の祭り、もう間に合わないかもしれない。
でも80年ぶりという土俵入りの写真は仕事として撮らねばなりません。カメラの放列が狙う前を横切るわけにもいきませんし、見物客の後ろを回り込むには時間がありません。椅子席を突っ切るしかなかったので、先ほど記念写真を撮った敬神婦人会さんの前を強引に通していただいて無我夢中で拝殿前に駆けつけました。
すでに土俵入りも半ばでしたので、拝殿階段に身を乗り出し撮影しました。
続けてシャッターを切り沢山撮ったつもりが後で見れば意外と少なく、タイミングも微妙にずれたものが多かったのですが、撮影中意識したわけでも無く連続してシャッターが切れた瞬間がありました。それが冒頭の写真です。

鶴竜土俵入り

なんとかこの1枚を得て、仕事をしくじらずに済み無事に納品出来ました。
ドタバタと駆け回る姿を見かねて、絶体絶命の危機を何かわからない力が助けてくれたものと感じております。

不思議を感じつつも、感謝!!