27日が中秋の名月で、28日がスーパームーン。
そんな夜に見た幻をお話しします。

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雲が去来し、せっかくのスーパームーンも出たり隠れたり。

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浅間大社境内ではお囃子の定例練習をやっていました。

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透き塀で囲まれた垣内から見る月です。

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練習が終わり、参拝する空には月が輝いていました。


月の明るい夜は月が照らす景色を求めて徘徊するのが恒例行事なのだけれど、雲も途切れること無く去来しており、この夜は徘徊をあきらめました。
台風一過月明かりの富士

以前撮影したものです。台風一過の満月の夜、見る見る消えて行く雲の下にはうっすらと雪化粧が覗いていました。

雪が積もる頃になれば天候も落ち着くことでしょうから、焦らずに好機を待つことにします。

そしておとなしく家に帰り、前日眠気に負けて見逃してしまったルリタテハの羽化を、今夜こそ写真におさめようと付き添いました。友人にいただいた5頭の幼虫はみな蛹になり、前日2頭が羽化しました。
残る3頭の羽化を逃したら、記録する機会は来年に持ち越されます。
羽化の兆候を掴むべく小さな変化を逐一写真に撮り羽化が始まるのを待ちましたが、ようやく始まったのは翌日29日の朝でした。

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蛹を横向きに配置し、写真とビデオ撮影をセットしましたが、ルリタテハは蛹から抜け出ると向きを90度変えカメラに背中を向けました。
伸ばし初めは湾曲していた翅が、ある程度伸びて背中側で合わせたり緩めたり繰り返すと平に広がってきます。昨日羽化したのを見た時には地味な模様としか思えなかったその模様ですが、その瞬間なんだか目の前に居るのがきらびやかな衣裳をまとった高貴な人に思えました。まるで重厚な生地に金襴の刺繍を施したかのように。

残っていた蛹3つがこの日同じように色づき、少しの時間差でみな羽化しました。
蛹になる時には3-4日に分散していたものが、羽化する時にはまるで月が満ちるのに合わせたようにこの2日で全部が蝶になりました。
翅の模様が高貴な人の衣裳に見えたのは、徹夜明けの幻想かも知れません。
でも生き物の行動で月の満ち欠けに影響されるものもあるといいます。

この蝶ははたして月の満ちるのを待っていたのでしょうか。
高貴な衣裳をまとったあの幻は、ひょっとすると月の魔法だったのかも知れませんね。



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