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お鉢巡り = Wikipedia(お鉢巡り)より引用
お鉢巡りが行われるようになった年代は明らかではないが、富士講が広まり、その信者が登山をした際などは既に1つの行事として行われていた。お鉢巡りと呼ばれる由来は、頂上に8つある峰(八神峰)の「八」からお八巡りとなり、形が変わりお鉢巡りとなったという説と、噴火口が「お鉢」のようであるからという2つの説がある。
本来は、八神峰を全て巡ることをお鉢巡りと呼んでいたようだが、現在は、峰に登るのが危険であるため、峰の頂上を通らずに巻く道を通って火口の周りを一周することを「お鉢巡り」という。
後述する通り、お鉢巡りを行うには時間に余裕があり(1周するのに1時間35分)、かつ好天候である必要があるため、富士山頂に登頂した者でも、お鉢巡りを行わない者や剣ヶ峰まで行かない者は多い。そもそも富士山においては各登山道の終点である火口の周りを「頂上」と呼んでおり、ここに到達すれば登頂したことになるからである。
なお、お鉢巡りルートの大半は傾斜が緩いため体力を必要としないが、標高が3700m以上であるため空気が薄く、高山病にかかりいやすいので深呼吸を怠らないなど注意が必要である。
富士山山頂の火口の周りを一周するお鉢巡りは有名である。一周するのに要する標準コースタイムは1時間35分。剣ヶ峰など展望ポイントや各山小屋でゆっくり休憩を取った場合や、疲労時は2時間以上かかる。お鉢巡りルート上に日本最高標高地点である剣ヶ峰がある。
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7月20日、浅間大社奥宮から時計回りに火口を巡りました。



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先ず目指すのは剣が峰です。




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馬の背と呼ばれる一見なだらかな坂ですが、勾配がきつく滑りやすいので慎重に歩を進めます。




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剣が峰の旧測候所に着きました。



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「日本最高峰富士山剣ヶ峰」の石碑との記念撮影は良い記念になります。



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剣が峰から火口側に下り振り返ったところです。
右の高みが剣が峰、左の少し高いところが三島が岳、その左に浅間大社奥宮があって火口側に少し高いのが浅間岳。



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ふたたび稜線に出るとそこは大沢崩れの源頭部でした。
下を覗いたところ雲で見えず、その崩壊の度合いまでは実感出来ませんでした。



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源頭部から進むと風の強いところがあり、少しだけすそ野の緑が見えました。



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正面に雷石と白山岳があります。白山岳の手前に小内院と呼ばれる窪みがあり、道はその縁を右に辿って久須志岳方面に続きます。



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小内院先で道は二手に分かれ、火口側を下ると金明水に至ります。
金明水の背面西側に新たに湧水井戸が見つかりましたが、これが作られた経緯については浅間大社も把握していないとの事。
この先道はふたたび稜線を目指し、合流します。




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久須志岳隣に久須志神社があり、吉田口登山道の頂上となっています。




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久須志神社より登山道を覗きました。



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これは前日撮影ですが、成就岳から久須志神社側を眺めたところです。
奥宮の神主さんに聞いたところ、雲海から昇る御来光を見るならばこの久須志神社から朝日岳の間が良いとの事でした。



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駒ヶ岳から御殿場口頂上と朝日岳方面を眺めたところ。



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起点の浅間大社奥宮に戻りました。


通常1時間半ほどの所要時間だそうですが、くたびれた年寄りが道草を食いながら歩いたので2時間8分ほどかかりました。


以下食べた道草を順にご紹介します。

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このしろ池
浅間大社奥宮の剣が峰側に雪解け水や湧水が集まる場所があり、このしろ池と呼ばれています。
開山初期には水がありますが、登山盛期には干上がってしまうとか。

素敵な説明がありましたので、リンクしておきます。
とよた 時・山のゆ-もぁ-と(イラスト)山旅漫歩゚【ひとり画通信】▼469号 「富士山頂に住む魚・コノシロ(鮗)」




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富士山頂公衆トイレ
このしろ池近くの三島が岳麓にある環境省が運営するこの公衆トイレは、300円のチップにより賄われています。お鉢巡りを始める前に、済ませておきました。




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壊された仏像群
明治期に神仏分離令が発令され、山頂にあった多くの仏像がうち捨てられ壊されました。
その石像が三島が岳の麓に集められています。



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万年雪と生活用水
山頂での生活は天水によって賄われています。
大沢崩れ源頭部火口側万年雪の雪解け水を、ポンプアップして山室に送ります。



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金明水
白山岳の火口側に湧き出る湧水を金明水と呼んでいます。



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NTT跡の記念碑と慰霊碑




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銀明水
御殿場口山頂の火口側にある湧水。



余力と時間の余裕があれば、2時間ほど余裕を見ればお鉢巡りは可能です。
天気が良くて下界まで見通せれば、素晴らしい眺めを味わえるでしょう。




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