9月3日今年2度目の富士登山で富士宮口から登りました。
支度で前夜11時までかかり、睡眠は3-4時間。
ただでさえ体力が無いところに寝不足は体に応えました。

閉山まで残り1週間となり各山室も閉山準備を始めています。

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新七合目少し上から見上げた物で、上辺に見えるのが八合目の境内地を示す鳥居と衛生センター、八合目の山室で、一段下がったところが元祖七合目です。



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元祖七合目に着いてみると、下から見上げた時に見えていた休憩用の椅子はもう撤去されていました。
この室では食事の提供も終わり、着々と閉山準備が進んでいるようです。



九合目の山室に近づいた時、東側に滞留したガスを見つめる人たちが居ました。
「ブロッケン現象ですか?」
下りてきた人に聞くと
「はい、良いものが見られました。」
嬉しそうにと答えてくれました。

九合目に到着しガスはと見れば、寄せては引きを繰り返しているようです。
幸い背側には太陽があり、待っていれば見られそうでしたのでしばらく待ちました。

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ガスが押し寄せ、そこに私の影が写ったところです。
影の周りに虹色が輝いています。



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手を振れば影も動き、何者かが反応しているかのようです。
その神々しさゆえに、信心深い人の眼には虹色の光背を背負った神仏の出現と思われたのでしょう。



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昔の信仰登山では、山頂火口に向けて祈り賽銭を投げました。
その祈りの場にこの様な光が現れれば、その感動は喩えようもありません。



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これは昨年7月に登った初日の夕刻、剣が峰を見ていた時の光景です。
剣が峰を越えてきたガスに夕陽があたり、手前のガスに稜線の影が写っています。
こんな時にあの稜線に自分が居たら火口側にこの御来迎を見る事が出来たのではないでしょうか。

何度もお鉢を巡っていれば、いつかはそんな事にも出会えるかも知れませんね。