家の近くで見つけたクマゼミの幼虫は、周りをアリに囲まれ枯れた植え込みの切り株でまさに羽化しようとしていました。
 
ここで羽化が始まれば、鎧である殻を脱いだセミは恰好の獲物。
アリの餌食にならぬよう家に連れ帰ることにしました。



クマセ?ミ羽化7月31日 2

いつもは連れ帰る際に手の上で動き回るはずの幼虫が、まったく動きません。木につかまらせても力なくやっと爪先でひっかかっていると言った状態。
だめかなと思っていたらそのうちに動き始め、足場を決めて羽化が始まりました。
 
・羽化場所を決めるとしばし静止。足場を確かめるように体をその場所で大きく動かすようになると、羽化は数分で始まります。
 
・体を伸縮させ殻の中の体を胸部に集中させると胸部背面に亀裂が走り、さらに続けると頭部背面にも亀裂が走ります。
 
・この亀裂を押し広げて胸部、頭部を殻から抜き出します。触角や吻、脚部を殻から引き抜き逆さづり状態である程度体の固まるのを待ちます。
 
・脚部の固まりや感覚を確かめると体をじわじわと起こし、前脚で殻につかまると中脚、後脚で踏ん張り腹部を引き吊り出します。
 
・殻にぶら下がったまま翅を伸ばし、翅と体が固まるのを待ちます。
 
ムービーは コンデジ(PENTAX X-5)のマクロ撮影で、HDムービー撮影したものです。
比較的安価なコンパクトデジカメでこんな高精細ムービーが撮れるなんて、世の中進歩しましたね。