へんぽらいの祭り談義

富士山とふるさと富士宮市の風景、祭り・催し、自然、生き物などをSNSなどネットに発信し、多くの写真で紹介しています。

ツマグロヒョウモン

へんぽらいとは富士宮弁で変わり者のこと。ライフワークの祭りを通してふるさとの今を発信し続ける、心ある変わり者で有りたいと思います。
様々な祭りをご紹介するWEBサイトはこちらです。
http://maturi.info/

雨上がりの朝

朝、市役所まで息子を送ったが、富士宮駅近くからえらく渋滞していました。
駅を過ぎ次の信号が消えているのに気付きました。そこから市役所に曲がる交差点まで信号が消え、警察官が交通整理していました。渋滞の原因は停電だったようです。

帰宅してパソコン電源が切れているのに気付きました。
停電があったのですね。旧大月線富士宮駅以東では、復旧が遅れていたと言うことのようです。


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最後に羽化したツマグロヒョウモンを放つと酔芙蓉に止まりました。


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白い花が今朝咲いた花で、赤く萎んだのは昨日の花です。


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青空も見え、陽も射し始めました。
雨上がりは気分が晴れやかになりますね。




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変化の兆し

脱皮や羽化を目にすると、この小さな虫たちも必死で生きているんだと胸打たれる思いがします。
出来れば、その瞬間を写真やビデオで残したい。そう思います。

高校生物部時代の友人にもらったルリタテハが羽化しそうなので、注視し記録しました。

PNTX0305-2

27日午前11時23分
少し色づいてきた感じがします。

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28日午前2時
この半日ほどで色が黒くなり成虫の体色に近づいていますので、羽化が近づいているのを感じます。
しかし睡魔には勝てず休んでしまいました。


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28日朝8時44分にチェックした所、すでに羽化を完了していました。
もう少し頑張っていれば、撮影し記録に残すことが出来たのにと悔やまれます。


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続いて午前11時20分にはツマグロヒョウモンの羽化が始まりました。
この蝶の羽化に際しては、兆候が判りますので見逃さずに済みます。


比較

腹部の節の間隔が延び、翅の色が透けて見え、金色の突起が青黒くくすみ次に空洞を生じます。
空洞化が始まれば、羽化が始まったも同じ事。
だから今朝のツマグロヒョウモンもしっかり初めから撮影することが出来ました。


次のルリタテハの羽化の兆候を掴むために、今夜は夜更かしを覚悟してもうしばらく頑張ります。




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ツマグロヒョウモン♀の羽化

醜いまがまがしい毛虫が蛹を経て美しい蝶になる、その変態(完全変態)の最終段階が羽化です。

そのまがまがしい幼虫が蛹になる蛹化を先日ツマグロヒョウモン蛹化で、ツマグロヒョウモン♂羽化でツマグロヒョウモン♂の羽化を紹介しました。
23日にはツマグロヒョウモンの♀が羽化しましたので、記録しました。
写真でご紹介します。


羽化寸前の蛹は翅の模様が透けて見え、背中の黄金に輝く突起がくすみ、腹部の節間が伸びます。
黄金の突起に空洞が出来ると羽化が始まるのはもうすぐ。
カメラをセットして、待機しました。

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蛹に亀裂が走りました。


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翅が伸びると殻を圧し広げ、脚を伸ばすと口吻や脚が入っていた殻の亀裂を圧し広げて体が殻から抜け出します。


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翅が体を押し出すように滑り落ちるように殻から抜け出します。


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落ちそうな勢いで脱出しても、落ちること無く殻にしがみつきます。


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殻から抜け出ると足場を探し、しっかりと保持をして翅を伸ばし始めます。


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翅は伸びたけれどまだ軟弱です。


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緩めた翅の間から表側が覗きます。前翅先端の黒と白の模様はメスの模様です。


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背中で翅をぴったりと合わせます。


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緩めると少しO型に湾曲します。


合わせては緩めを繰り返し、翅の固まるのを確かめるようです。
やがて翅が固まると飛び立ちます。




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スミレやーい!!

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先日羽化したツマグロヒョウモンです。
わが家の庭でタチツボスミレを食べて育ちました。
この蝶は幼虫時代にスミレ、タチツボスミレ、園芸種のパンジーやビオラなどスミレ類を食べて育ちます。大きな棘に覆われた黒地に赤の強烈なカラーときては、スミレ類を育てる愛好家にとっては憎らしい害虫に他なりません。
今でこそ当たり前に見かける普通種になってしまいましたが、ウン十年昔高校の生物部でチョウを追っていた頃はまだ稀少な存在でした。

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部活仲間が捕らえたというツマグロヒョウモンメスの美しい標本を、羨ましく見つめたものでした。

それがモンシロチョウより多いほどになったのは、越冬出来るような環境が整ったからと言われます。一つは気候の温暖化で越冬出来るようになった事、もう一つは冬枯れしない園芸種のスミレ類が広く作られるようになった事だと言われています。

園芸種のパンジーも庭のプランターにはありましたが、夏には枯れました。
年に何世代も繁殖を繰り返すこの蝶が、この時期わが家の庭で食べるものはタチツボスミレです。

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小さなスミレで株も小さく幼虫は食べ尽くしてはほかの株を探し歩く、そんな幼虫が飛び石の間のタチツボスミレにたどり着き食べ始めた所です。人の往来する場所ですから知らずに踏んでしまうことも多く、気付いては悔やんだものです。
そんな幼虫たちが長雨が上がった朝、ぞろぞろと這い回っていました。タチツボスミレも育てていたわけではありません。庭のあちこちに勝手に生えていたものですが、どうも食べ尽くす寸前です。
近所を探して歩いた所、葉の細長くボリュームのあるスミレが電柱根元のアスファルトの割れ目に密生しているのを見つけました。これなら充分な量だし、誰が栽培しているわけでもありませんから、気兼ねなく何度か採ってきては幼虫に与え育てました。
これが蛹化し、先日やっと羽化して飛び立ったもの。

ホッとしたのもつかの間、庭には遅れて生まれた幼虫たちがまた歩き始めています。
踏んではならぬと容器に保護し餌のスミレを採りに近所の電柱に出かけると、綺麗にむしられて無くなっていました。隣接する駐車場にもあったはずと目をやれば、こちらも綺麗に除草済みでした。

庭に残っているタチツボスミレはごく僅か、昔飼った時に調達したあの場所はどうかと尋ねてみれば、草はあるけれど植生がまるきり変わってしまいスミレが見つかりませんでした。
園芸種のパンジーやビオラの苗がお店に並ぶのはもう少し先、庭のタチツボスミレを食べ尽くすのは時間の問題。スミレを探して歩き回るしか無さそうです。

どうぞ見つかりますように。

へんぽらいの祭り談義 : ツマグロヒョウモン♂羽化



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ツマグロヒョウモン♂羽化

昨日から羽化が続きましたので昨夜から準備して、今朝やっと羽化を撮影することが出来ました。



へんぽらいの祭り談義 : ツマグロヒョウモン蛹化(動画)
で蛹化の動画をご紹介しましたが、今日はツマグロヒョウモン♂の羽化をご紹介します。

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写真は前日羽化したツマグロヒョウモン♀です。




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ツマグロヒョウモン蛹化(動画)

先日へんぽらいの祭り談義 : ツマグロヒョウモン蛹化
に投稿した連続生態写真と、並行して撮っていた動画です。
御覧頂ければ幸いです。


チョウが蛹になる時、幼虫から蛹になる直前に糸を吐いて台座を作ったり、糸を吐いて帯を作るなど準備を整え、ほぼ蛹の姿勢をとって静止し準備をしている段階を前蛹と呼びます。
前蛹から蛹になる所を動画で撮りましたので、御覧頂ければ幸いです。

最近SNSやブログに虫の写真をアップする度に、フォローが減って居るのを感じます。
でも、世の中虫嫌いばかりでもあるまいと、めげずにアップを続けます。



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ツマグロヒョウモン蛹化

先日保護したツマグロヒョウモンの7頭*の幼虫が次々と蛹化を始めました。

前蛹**が蛹になるところを粘って撮影しましたので、先ずは写真でご紹介します。
このツマグロヒョウモンの前蛹期間は1日ほどとそれほど長いものでは無いので、注意深く見ていればその経過を観察することが出来ます。
とは言え、ちょっと目を離したすきに皮を脱ぎ捨て蛹になっていることが多く、今日も次々に蛹になってしまいました。でも、7頭中5番目の蛹化シーンをやっと撮ることが出来ました。


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始まりの目安は背中の棘で、背中に立っていた棘が倒れ中の赤味が抜けた時には、幼虫時代の皮が尾端に向かって押しやられている所です。


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尾端寄りの棘から倒れ始めました。


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頭部寄りの背中が割れ、蛹の体が覗きます。


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皮が押しやられ、頭部も見えます。


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尾端に押しやられた皮の固まりを、体を激しく旋回させ破って振り飛ばします。


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蛹の体が現れました。


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腹節を圧し縮め、翅になる部分を圧し広げます。
蛹の形が整いました。


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時間が経つにつれ、蛹は色づきます。
個体によって色は様々ですが、これは色の黒いタイプでした。
下部頭寄り背面の5対の突起は羽化したばかりではまだ乳白色ですが、日が経てば黄金の輝きを見せます。

8日ほど後には羽化が見られますが、そのタイミングも棘から変じた黄金の突起が教えてくれます。

比較

青黒くくすんで中に空洞が見られれば、いよいよ羽化の始まりです。


*頭(とう) = 昆虫を数える時にも牛や馬を数えるように、1頭、2頭と数えます。
**前蛹 = 幼虫から蛹になる直前に、糸を吐いて台座を作る、糸を吐いて帯を作るなど準備を整え、ほぼ蛹の姿勢をとって静止し準備をしている段階です。

蛹の成る木

昨日ツマグロヒョウモン幼虫が飼育容器の蓋で前蛹になってしまったので、慌ててぶら下がる場所用に枯れた植木の鉢を用意しました。

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飼育容器の前蛹は今夜になって蛹になりましたが、蓋にぶら下がった状態では撮影には大きな支障が出ます。
やっぱり撮影のためには、形よく木の枝にぶら下がってもらわなければなりません。


夜になって見ると5匹の幼虫が木に登り休んでいます。

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なかなか嫌われそうな姿形をしていますので、シルエットですが判りますでしょうか?

まだこの場所で蛹になるとは限りませんが、この枝で蛹になってくれると撮影にはまことに都合がよいのです。


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昨年蛹化から羽化まで撮影したツマグロヒョウモンです。




ツマグロヒョウモンの蛹は垂蛹(すいよう)と言って、糸を吐いて作った台座に尾端をひっかけ逆さにぶら下がり前蛹になり、前蛹になった翌日ぐらいに蛹になります。




こちらは、8日後にその蛹が羽化するのを撮影しました。
羽化するタイミングを掴むのがなかなか難しく、長年狙ってやっと撮れたものです。


それにしても、最近のコンパクトデジカメの動画撮影機能はすごいものです。
マクロ撮影もハイビジョンでこんなに精細に撮れるのですから。


下の写真はツマグロヒョウモン幼虫の姿ですが、なかなか刺激的ですので興味のある方だけ御覧下さい。




黒地に赤の縦線、頑丈そうな棘で身を固め、スミレ、パンジー、ビオラなどを食べますので花好きの方には害虫でもあります。




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今は休んでいますが、気まぐれを起こしてどこかに移動しないとも限りません。
やっぱり鉢ごとカゴに入れておこうかな。

蝉の墓

ブログネタ
「夏の終わり」感じるのはどんなとき? に参加中!
庭を歩き回るツマグロヒョウモンの幼虫を見つけ、踏んではならぬと拾い集めたら7頭もいました。
スミレ類を食草としますのが、庭にはタチツボスミレの小さな株が鉢の中外に点在するぐらい。
エサの調達に浅間大社まで散策し、町内某所でアスファルトの割れ目に生えるスミレの群落を見つけたので、どうやら餌の心配は無くなりました。

帰りにふと図書館の植え込みを見ると割り箸が立っています。

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そこには「せみのはか」と書かれ、横に「こうたろう」の文字も見えます。

近所に住むこうたろう君が蝉のために立てたものです。
夏休み中、朝夕じいちゃんを引っ張り回しセミ取りに明け暮れていたものでしたが、いよいよセミ取りに区切りをつけたのでしょうか。

浅間大社境内で神主さんに会ったら、今年の山頂奥宮居候計画について聞かれました。
奥宮に幾日か居候させていただき写真を撮りたいからとお願いしていたものですが、今年は天候が安定するはずのお盆明けからなかなか天候も不調でとうとう登りそびれてしまったものです。

まだ9月に入っても10日までは開山期間ですから、ひょっとすると好機があるかも知れません。
行けると良いな。

蝶になる

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蛹化に気付いたのは7月31日、気がついたらプラスチック容器の蓋にぶら下がってました。


ツマグロヒョウモンは垂蛹と言って、逆さにぶら下がるタイプの蛹で、タテハチョウ科やジャノメチョウ科の蝶がこのタイプです。

何度も何度も糸を吐き、ぶら下がる台座を作ります。そこに尾端を引っかけてぶら下がり前蛹となり、翌日蛹化します。


アゲハチョウ科やシロチョウ科では糸を重ねて帯を作り腰に回す帯蛹という形。

昨年撮影したアオスジアゲハの帯づくりの時短動画です。
先ず尾端を固定する台座を造り尾端を絡めたあと、輪の大きさを測るように前肢にかけ何度も何度も糸を吐きそれを重ねて帯を作り、ひょいとくぐって腰に当てます。



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金ボタンが青くなったのは、羽化が近づいた兆候です。



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昨夜見た時、金ボタンがまだ空洞化までは進んでいないので朝までに羽化してしまうこともないだろうと思っていました。



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起きて真っ先に確認した時はまだ羽化前だったので、安心してちょっと席を外しました。



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そのわずかな時間に羽化が始まり、気付いた時には殻から抜け出て翅もすでに伸ばしていました。
プラスチックケースの蓋という観察しにくい場所での蛹化で、充分にライトをあてて近くから確認することが出来なかったのが見逃した大きな原因です。



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何とか翅の表を見られないかと、正面からのぞき込んで待ちました。



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ライトを操作した所、急に動き始めました。
翅の表が見えます。♂(オス)です。



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蓋に止まって一休み。



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しっかりと模様を見せてくれました。
ツマグロヒョウモンのオスです。




今回は残念ながら見逃しましたが、昨年撮影したツマグロヒョウモン♀(メス)の羽化動画をご紹介します。始まればあっという間。見逃してしまうのも無理はないのでしょう。

やっぱり、観察するにはこんな枝のある木が良いですね。

昔は暖地性の蝶と言われなかなか見かけることはなかったのですが、温暖化のせいか今ではこのあたりでは普通種になってしまいました。スミレ科の草を食べる黒地に赤い線のある棘だらけの毛虫は、退治されても仕方ないような憎々しげな姿です。
でも、それが蝶になる瞬間は神々しくさえ思われます。

機会があったら、じっくり御覧になってはいかがでしょうか。


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