夕食を終えましたがまだ外では蝉の声がやかましい。
まだ暗くはなっていませんが隣の植え込みを見に出かけました。ざっと一回り見ましたが幼虫は見つかりません。

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18:26 代わりにキンモクセイにアブラゼミの成虫が止まっていました。



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18:27 蝉の声の賑やかなカエデの上の方にも何匹か止まっていました。


本腰を入れて探そうと、2周目はライトをつけてしゃがみ込み探しました。

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18:32 うっかりすると抜け殻と見間違うのですが、伸びる前の緑色の翅脈が透けて見えるので羽化前のアブラゼミ幼虫とわかります。すでに微妙な段階で、ここを羽化場所と決めたらしく踏ん張った脚が確かに枝や葉に食い込んでいるか、体をゆっくり動かして確かめていました。
この状態では動かすと羽化失敗のおそれがありますので、あきらめて他を探します。


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18:33 するとすぐ近くでもう1匹見つけました。
これもまた枝や葉を抱え込み保持を確認している所なので、やはり手をつけられません。


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18:37 茂みの奥ですでに翅を伸ばしているアブラゼミを見つけました。
まだ空には薄明かりが残っています。けっこう明るいうちに這い出していたのでしょうか。

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参考までに、昨日見たニイニイゼミの抜け殻です。
この抜け殻は間違いなく泥にまみれているのですが、アブラゼミの幼虫や抜け殻はツルツルピカピカと油をまぶしたように綺麗でなめらか、土がついたものはごく稀です。
アブラゼミの名前の由来を『「ジジジジー」「ジージー」という鳴き声が、油で揚げる時の音に似ていることから付いた名である。』と説明する人も居ますが、いかにもこじつけめいて苦しい。
てらてらと光るゴキブリをアブラムシというように、この油をかぶったような幼虫や抜け殻ゆえにアブラゼミと呼んだという方が自然だと私は思います。

暗くなってもアブラゼミの声は賑やかです。
蝉の夏は今が盛りなのでしょうか。