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昨年4月4日に撮影した写真です。
春爛漫の浅間大社境内を見やると、西鳥居のすぐ向こうに縦横に枝を伸ばした桜が艶やかに咲き誇っています。しかもその大きさと言ったら実に見事ではありませんか。

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望遠レンズでわが家の前から撮ったものです。
浅間大社境内の西鳥居から東鳥居の間を桜の馬場と呼んでいます。5月に行われる流鏑馬祭で馬が疾駆する場所で、南北両端に桜が並木に植えられていることからそう呼ばれています。
向こうに見える東鳥居をくぐり、登山道を渡ったすぐ先にある小学校入学式には散り始めたこの桜の下を母親と手を繋いで歩いたこと、小中学校に通う通学路でしたから毎年学年初めにはこの桜の下を歩いたことを憶えています。
桜も駐車場や祈祷殿の出入りのために伐られたものや枯れたものもありますが、昔からの木なら相応に年を経ているはずです。
何でこの大きさに気付かなかったものかと、西門の桜を見に行きました。

ところが、あの大樹は何処にあるかと探しても、その堂々たる姿はありません。
威容を誇っていたあの桜は、実は馬場西端の南側に植えられた数本の桜の重なった姿だったのです。

今年も桜の花が咲き始めました。
満開となればまたあの幻の大樹が姿を見せてくれるでしょう。
もう少しです。