へんぽらいの祭り談義

富士山とふるさと富士宮市の風景、祭り・催し、自然、生き物などをSNSなどネットに発信し、多くの写真で紹介しています。

羽化

へんぽらいとは富士宮弁で変わり者のこと。ライフワークの祭りを通してふるさとの今を発信し続ける、心ある変わり者で有りたいと思います。
様々な祭りをご紹介するWEBサイトはこちらです。
http://maturi.info/

ルリタテハが羽化しました

先日へんぽらいの祭り談義 : ルリタテハ蛹化
で蛹化をご紹介しましたが、9月29日朝、ルリタテハが羽化しましたので写真と動画で記録しました。
前夜から羽化の始まるのを待ち続け朝になってしまいましたが、どちらも無事に記録出来ました。


実際は25分間の動画ですが、かいつまみ倍速で編集したものです。
羽化段階では翅の表側はなかなか見えませんので、末尾に放蝶前のルリタテハが翅を開いた写真を添えました。


PNTX0419

亀裂が走りました。



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亀裂を広げ翅を伸ばし、体が殻から抜け出します。


PNTX0431

抜け出すと足場を求めて殻にしがみつきます。


PNTX0444

足場が定まると翅を伸ばします。


PNTX0464

羽を背側で強く押しつけたり


PNTX0468

緩めたりを繰り返します。


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翅は伸び、平になりました。
このまま数時間翅の固まるのを待ちます。


PNTX0531

夕刻この2日間で羽化したルリタテハを放しました。
放す前に羽化段階ではなかなか見えなかった表側を撮影。
この後、空に放ちました。


ルリタテハは成虫で越冬します。
来年の春、また会えると良いね。



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変化の兆し

脱皮や羽化を目にすると、この小さな虫たちも必死で生きているんだと胸打たれる思いがします。
出来れば、その瞬間を写真やビデオで残したい。そう思います。

高校生物部時代の友人にもらったルリタテハが羽化しそうなので、注視し記録しました。

PNTX0305-2

27日午前11時23分
少し色づいてきた感じがします。

PNTX0331

28日午前2時
この半日ほどで色が黒くなり成虫の体色に近づいていますので、羽化が近づいているのを感じます。
しかし睡魔には勝てず休んでしまいました。


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28日朝8時44分にチェックした所、すでに羽化を完了していました。
もう少し頑張っていれば、撮影し記録に残すことが出来たのにと悔やまれます。


PNTX0344

続いて午前11時20分にはツマグロヒョウモンの羽化が始まりました。
この蝶の羽化に際しては、兆候が判りますので見逃さずに済みます。


比較

腹部の節の間隔が延び、翅の色が透けて見え、金色の突起が青黒くくすみ次に空洞を生じます。
空洞化が始まれば、羽化が始まったも同じ事。
だから今朝のツマグロヒョウモンもしっかり初めから撮影することが出来ました。


次のルリタテハの羽化の兆候を掴むために、今夜は夜更かしを覚悟してもうしばらく頑張ります。




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ツマグロヒョウモン♀の羽化

醜いまがまがしい毛虫が蛹を経て美しい蝶になる、その変態(完全変態)の最終段階が羽化です。

そのまがまがしい幼虫が蛹になる蛹化を先日ツマグロヒョウモン蛹化で、ツマグロヒョウモン♂羽化でツマグロヒョウモン♂の羽化を紹介しました。
23日にはツマグロヒョウモンの♀が羽化しましたので、記録しました。
写真でご紹介します。


羽化寸前の蛹は翅の模様が透けて見え、背中の黄金に輝く突起がくすみ、腹部の節間が伸びます。
黄金の突起に空洞が出来ると羽化が始まるのはもうすぐ。
カメラをセットして、待機しました。

PNTX0193

蛹に亀裂が走りました。


PNTX0201

翅が伸びると殻を圧し広げ、脚を伸ばすと口吻や脚が入っていた殻の亀裂を圧し広げて体が殻から抜け出します。


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翅が体を押し出すように滑り落ちるように殻から抜け出します。


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落ちそうな勢いで脱出しても、落ちること無く殻にしがみつきます。


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殻から抜け出ると足場を探し、しっかりと保持をして翅を伸ばし始めます。


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翅は伸びたけれどまだ軟弱です。


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緩めた翅の間から表側が覗きます。前翅先端の黒と白の模様はメスの模様です。


PNTX0250

背中で翅をぴったりと合わせます。


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緩めると少しO型に湾曲します。


合わせては緩めを繰り返し、翅の固まるのを確かめるようです。
やがて翅が固まると飛び立ちます。




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ツマグロヒョウモン♂羽化

昨日から羽化が続きましたので昨夜から準備して、今朝やっと羽化を撮影することが出来ました。



へんぽらいの祭り談義 : ツマグロヒョウモン蛹化(動画)
で蛹化の動画をご紹介しましたが、今日はツマグロヒョウモン♂の羽化をご紹介します。

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写真は前日羽化したツマグロヒョウモン♀です。




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蛹の成る木

昨日ツマグロヒョウモン幼虫が飼育容器の蓋で前蛹になってしまったので、慌ててぶら下がる場所用に枯れた植木の鉢を用意しました。

PNTX9241

飼育容器の前蛹は今夜になって蛹になりましたが、蓋にぶら下がった状態では撮影には大きな支障が出ます。
やっぱり撮影のためには、形よく木の枝にぶら下がってもらわなければなりません。


夜になって見ると5匹の幼虫が木に登り休んでいます。

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なかなか嫌われそうな姿形をしていますので、シルエットですが判りますでしょうか?

まだこの場所で蛹になるとは限りませんが、この枝で蛹になってくれると撮影にはまことに都合がよいのです。


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昨年蛹化から羽化まで撮影したツマグロヒョウモンです。




ツマグロヒョウモンの蛹は垂蛹(すいよう)と言って、糸を吐いて作った台座に尾端をひっかけ逆さにぶら下がり前蛹になり、前蛹になった翌日ぐらいに蛹になります。




こちらは、8日後にその蛹が羽化するのを撮影しました。
羽化するタイミングを掴むのがなかなか難しく、長年狙ってやっと撮れたものです。


それにしても、最近のコンパクトデジカメの動画撮影機能はすごいものです。
マクロ撮影もハイビジョンでこんなに精細に撮れるのですから。


下の写真はツマグロヒョウモン幼虫の姿ですが、なかなか刺激的ですので興味のある方だけ御覧下さい。




黒地に赤の縦線、頑丈そうな棘で身を固め、スミレ、パンジー、ビオラなどを食べますので花好きの方には害虫でもあります。




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今は休んでいますが、気まぐれを起こしてどこかに移動しないとも限りません。
やっぱり鉢ごとカゴに入れておこうかな。

抜け殻の白い糸

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アブラゼミ羽化で白い糸が引き出される所です。
この白い糸は気管の表皮が引き出されたものだそうで、それを確かめるには抜け殻を詳細に観察すればよいとのこと。


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息子に貰ったアブラゼミの抜け殻を解剖し、開き状態にして白い糸が何処に続いているのか確かめました。体側に並ぶ気門に続いています。
気門から体内に延びる気管の表皮も脱皮や羽化で脱ぎ捨てられるもので、その気管の古い表皮が白い糸の正体です。




2年前に撮影したアブラゼミの羽化動画です。
2:37あたりから白い糸が新しい体の脚の付け根後ろあたりから引き出されるのが映ります。



気管は昆虫の呼吸器官で蝉に限らずどの昆虫にもありまので、脱皮や蛹化の際にも見る事が出来ます。

アオスジ蛹化1200

アオスジアゲハの蛹化でもこの白い線が体から引き出されるのが見られます。
写真左から
・前蛹の表皮が尾端に送られ始める。
・白い線が現れ始め、表皮と共に尾端に送られて行きます。
・皮の中で寝ていた頭部の角状突起が現れました。
・皮がほとんど尾端に送られます。
・あとは丸めた皮を振り飛ばすだけ。

アオスジアゲハ幼虫の脱皮は動画で御覧下さい。

幼虫の脱皮の際にも古い気管の引っ張り出される様がおわかりかと思います。


蚕脱皮

蚕幼虫脱皮の場合
上-脱皮前の幼虫
下-脱皮が始まり皮が尾端に向かって引っ張られ、古い気管の黒い皮が線状に見えます。

暗闇からの視線

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羽化する蝉を探して植え込みを見回っていると、何やら視線を感じます。
顔を上げると、彫像の隣でビビが夕涼みをしていました。


今日はアブラゼミばかり4頭が見つかりました。
富士宮市民文化会館で最初に見かけた1頭です。
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19:11


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19:21


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19:22


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19:55


昼間散策した浅間大社で、蝉の穴が多かった所を探しました。
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19:32
石垣の上を歩くアブラゼミの幼虫1頭を発見。お節介ですが、近くの木につかまらせるとどんどん登って行ってしまいました。


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19:47
その近くで見かけたもの。これもアブラゼミでした。


再び市民文化会館
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19:55
先ほどの蝉はすっかり翅を伸ばし、白かった翅に色がさしていました。


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19:55
近くのクスノキでもう1頭のアブラゼミが羽化していました。

早かったクマゼミの羽化はもう終盤なのか、このところ見かけません。
もう一度伸びたばかりの翅の青さを見たい物です。

蝶になる

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蛹化に気付いたのは7月31日、気がついたらプラスチック容器の蓋にぶら下がってました。


ツマグロヒョウモンは垂蛹と言って、逆さにぶら下がるタイプの蛹で、タテハチョウ科やジャノメチョウ科の蝶がこのタイプです。

何度も何度も糸を吐き、ぶら下がる台座を作ります。そこに尾端を引っかけてぶら下がり前蛹となり、翌日蛹化します。


アゲハチョウ科やシロチョウ科では糸を重ねて帯を作り腰に回す帯蛹という形。

昨年撮影したアオスジアゲハの帯づくりの時短動画です。
先ず尾端を固定する台座を造り尾端を絡めたあと、輪の大きさを測るように前肢にかけ何度も何度も糸を吐きそれを重ねて帯を作り、ひょいとくぐって腰に当てます。



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金ボタンが青くなったのは、羽化が近づいた兆候です。



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昨夜見た時、金ボタンがまだ空洞化までは進んでいないので朝までに羽化してしまうこともないだろうと思っていました。



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起きて真っ先に確認した時はまだ羽化前だったので、安心してちょっと席を外しました。



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そのわずかな時間に羽化が始まり、気付いた時には殻から抜け出て翅もすでに伸ばしていました。
プラスチックケースの蓋という観察しにくい場所での蛹化で、充分にライトをあてて近くから確認することが出来なかったのが見逃した大きな原因です。



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何とか翅の表を見られないかと、正面からのぞき込んで待ちました。



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ライトを操作した所、急に動き始めました。
翅の表が見えます。♂(オス)です。



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蓋に止まって一休み。



PNTX8937

しっかりと模様を見せてくれました。
ツマグロヒョウモンのオスです。




今回は残念ながら見逃しましたが、昨年撮影したツマグロヒョウモン♀(メス)の羽化動画をご紹介します。始まればあっという間。見逃してしまうのも無理はないのでしょう。

やっぱり、観察するにはこんな枝のある木が良いですね。

昔は暖地性の蝶と言われなかなか見かけることはなかったのですが、温暖化のせいか今ではこのあたりでは普通種になってしまいました。スミレ科の草を食べる黒地に赤い線のある棘だらけの毛虫は、退治されても仕方ないような憎々しげな姿です。
でも、それが蝶になる瞬間は神々しくさえ思われます。

機会があったら、じっくり御覧になってはいかがでしょうか。

今日のアブラゼミ

夕食を終えましたがまだ外では蝉の声がやかましい。
まだ暗くはなっていませんが隣の植え込みを見に出かけました。ざっと一回り見ましたが幼虫は見つかりません。

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18:26 代わりにキンモクセイにアブラゼミの成虫が止まっていました。



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18:27 蝉の声の賑やかなカエデの上の方にも何匹か止まっていました。


本腰を入れて探そうと、2周目はライトをつけてしゃがみ込み探しました。

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18:32 うっかりすると抜け殻と見間違うのですが、伸びる前の緑色の翅脈が透けて見えるので羽化前のアブラゼミ幼虫とわかります。すでに微妙な段階で、ここを羽化場所と決めたらしく踏ん張った脚が確かに枝や葉に食い込んでいるか、体をゆっくり動かして確かめていました。
この状態では動かすと羽化失敗のおそれがありますので、あきらめて他を探します。


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18:33 するとすぐ近くでもう1匹見つけました。
これもまた枝や葉を抱え込み保持を確認している所なので、やはり手をつけられません。


IMGP2598

18:37 茂みの奥ですでに翅を伸ばしているアブラゼミを見つけました。
まだ空には薄明かりが残っています。けっこう明るいうちに這い出していたのでしょうか。

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参考までに、昨日見たニイニイゼミの抜け殻です。
この抜け殻は間違いなく泥にまみれているのですが、アブラゼミの幼虫や抜け殻はツルツルピカピカと油をまぶしたように綺麗でなめらか、土がついたものはごく稀です。
アブラゼミの名前の由来を『「ジジジジー」「ジージー」という鳴き声が、油で揚げる時の音に似ていることから付いた名である。』と説明する人も居ますが、いかにもこじつけめいて苦しい。
てらてらと光るゴキブリをアブラムシというように、この油をかぶったような幼虫や抜け殻ゆえにアブラゼミと呼んだという方が自然だと私は思います。

暗くなってもアブラゼミの声は賑やかです。
蝉の夏は今が盛りなのでしょうか。

いなせだね、5対の金ボタン

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庭で見つけたツマグロヒョウモンの幼虫が、ケースの中で蛹になりました。

スミレ、パンジーやビオラを食べ、赤と黒のコントラストの強い配色、体を取り巻く棘などから退治されやすい損な姿をしています。
しかし成虫の特に雌はなかなかきれいで、昔は暖地性の蝶と呼ばれ、このあたりでは見られなかったために少し憧れていたものでした。
蛹は垂蛹と呼ばれ、吐いた糸で固めた足場に尾端をしっかりと保持し、逆さ吊りのまま羽化を待ちます。その背中には頭部側に5対の金色の突起がありますが、幼虫時代の棘の名残です。昨日蛹化したばかりでは真珠のような輝きでしたが、1日経って落ち着くと黄金に輝いています。

参考までに、昨年記録したツマグロヒョウモン♀の羽化を動画で御覧下さい。


この羽化を撮るためにはしっかり粘って観察しないと、その瞬間を見逃してしまいます。
今年は見る事が出来るでしょうか。

=参考リンク=
ツマグロヒョウモンの蛹化と羽化のムービー

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