ビビ

昨年9月2日にTwitterにアップした写真には、今日現在でリツイート数11,072、お気に入り登録数7,407というたくさんのご支持をいただきました。ありがとうございました。

さてこのビビちゃん6月に所在不明となり、9日後にようやく帰ってきました。
事故にでも遭ったんじゃないかと探し回り、ひょっこり帰るものと信じながらも死んじゃったのではと心配しておりました。半ばあきらめかけた9日目に声を嗄らして鳴きながら帰ってきましたが、思ったほどにはやつれて居らずホッと胸をなで下ろしました。
小柄でスリムな子ですから、どこかで飢えて倒れているんじゃないかと心配していたものです。
一番気になっていたのは、居なくなった日の朝ビビに話したことです。
病んで気弱になっている家内の事が気になり、家内によくなつきつきまとうビビとトラキチに、
「お前ら、お母ちゃんの病気を少し背負ってはくれないか?」
そう話しました。
何十年か猫と暮らしていると不思議なこともけっこうあって、猫が身代わりになってくれたんじゃないかと思うことも多々あります。
そしてビビの頭を撫でながら、
「病気をどこかに捨ててきてくれないか。」
そう話しました。

帰ってこないのに気付いたのはその夜から。
あんな事を言わなければ良かったと後悔しても後の祭り。
今までも迷った物か猫がしばらく帰らなかったことはあり、トラキチで3日間、チャーで7日間でした。
チャーの7日目に帰ってきた時は元々細い猫がガリガリになっていましたから、小柄な猫ではもうだめかとほとんどあきらめていました。
9日目、なにやらかすれた猫の声に、このあたりをいつも我が物顔で闊歩している黒猫だと思い込み、まず「コラ!!」と一喝。
覗いてみると、黒猫では無くビビが鳴いています。
家族一同歓喜して迎え入れ、好物の釜揚げシラスを好きなだけ与え、撫で回しました。

それにしても、9日間もどこをさ迷っていた物でしょう。
話が出来る物なら冒険談を聞いてみたいところですが、素知らぬ顔で今日ものんきに昼寝をしています。
bibi

家内も元気になりましたので、あるいはビビが病みをどこかに捨ててきてくれたのかも知れない。
そんな気がしています。