ホタルを見たいと言う知人のコメントに星山の浄化センター西側を紹介したところ、某SNSで6月3日現在まだ見られない旨のコメントが寄せられた。

例年5月下旬には飛翔が見られる所なので、確認のために出かけてみた。





写真は同水系上流で昨年写したものだが、個体数が少ないので少しさびしい。



6月4日夜午後8時現在で6-7頭がまばらに光り、たまに1頭か頭が飛翔するぐらい。気温が高ければもっと賑やかに飛び交わすのだろうが、昨年の写真にも及ばない感じだ。

紹介した浄化センター前に行ってみると、10頭ほどが暗がりの葉陰で光るもののなかなか飛び回らない。月のない夜だというのになんだか薄明るいのは曇り空にどこかのナイター照明が反射しているのもあるようだ。

しばらく待っていると数頭が舞い始めた。



ほんの10頭ぐらいでも盛んに飛び交うようだとなかなか見栄えがするものだ。

知人に電話を入れると急いで出向くとのこと。何とか到着した頃にもホタルは数頭が舞っていて、知人の息子さんにも見てもらうことが出来た。

見物に来ていた先客が捕らえた蛍をその子に渡してくれたのだが、すぐに蛍は飛び立ち、子供の顔に止まった。あわてて捕らえ直し手に乗せてしばらくその光を見ていた。おとなしく止まったまま光っているので少し傷んで飛べないのかと心配したが、知人が携帯で写真を撮ろうとしたらその瞬間に飛び立った。

得てしてそんなものだ。



その子にしても初めて見たホタルは印象に深く刻まれたろうが、父親の方がなんだか興奮していたようだ。

十数年ぶりに見たのだとか。



私が初めてホタルを見たのは、やはり父親に連れて行ってもらった時だ。

父は今年1月に亡くなったが、思い出として一番印象に残っているのはその初めて見たホタルだった。



この顔に止まり、手の乗せてじっくりと見たホタルはやっぱり良い思い出として残るのだろうか。