「お囃子の祭典」のサブタイトルは「花になれ、富士に集まる囃子の輪」なのだが、「花になれ」に込めた想いを冒頭の挨拶で紹介させて頂いた。

- 挨拶原稿より



「お囃子の祭典」にようこそいらっしゃいました。
多くの祭り囃子をお招きすることが出来ましたので、今日は大いに楽しんでいって下さい。

近年、少子高齢化や若者の流出など、祭りには悩ましい問題も多く
「伝統芸能の保存継承」「後継者の育成」などと言うと、なんだか重たい荷物を背負わされたような気がするものです。
一方、楽しいからこそ祭りは続いてきました。
嬉々として人が祭りを楽しむ姿はまさに「花」と言えるでしょう。
生き生きと「花」が輝けば人は皆憧れます。
楽しむことこそが祭り。
だから、みんなで「花」になりましょう。
楽しむことさえ忘れなければ、道はそこから開けます。
それでは、「お囃子の祭典」開演です。






挨拶の短い時間では伝えられることも限られるが、言いたかったことはこんな事だ。

本来祭りは楽しむために行っているもの。
だからこそ長い間続いてきた。

しかし、それが押しつけられやらされているものだったら
大きな苦痛にもなる。
役がはずれたらさっさと逃げ出すもの。

本来の楽しみを取り戻そう。
祭りを本当に嬉々として楽しんでいる人たちがいるはずだ。
思わずつられて顔がほころぶような。

それが祭りの「花」。
「花」を育てよう、「花」を増やそう、そして「花」になろう。
「花」が美しければ憧れとなり、「花」を目指す人が生まれる。