我が家の裏庭にはイチジクの木が植えてある。
毎年8月中旬頃から収穫の季節を迎え、市販の物ほど赤くはならないが、ねっとりとした飴色の実はとても甘い。


毎年楽しみにしていたイチジクの実りだが、ある年20センチ以上にも育ったその幹を伐らなければならなくなった。
たくさんのキボシカミキリの幼虫がイチジクを食い荒らし、食害にあったところを切り落としていったら、根本近くまで伐る事になってしまった。
これはもうダメかなと思っていたら、その後根本から出た脇芽が伸び、再び収穫できるようになった。

今年は春先の天候不順があったが、連休の好天でイチジクの若葉が伸び始めた。
ふと見ると枝から木くずが吹き出している。キボシカミキリの仕業だ。

食害にあった枝を切り、木くずを払って浮いていた樹皮をはがしてみる。
その下に開いている穴がキボシカミキリの幼虫が開けたものだ。

割ってみると穴の中にいたのはこんな虫だ。
キボシカミキリの幼虫だが、このように木に穴を開け食べる虫を総称して「鉄砲虫」と言う。
kotobankより引用する
てっぽう‐むし〔テツパウ‐〕【鉄砲虫】
カミキリムシやタマムシの幼虫。木に穴をあけ、中に鉄砲玉のように入っている。《季 夏》
食害にあった部分を伐っただけでは安心できない。近くに転がしておくと切られた木の中で成長を続け、成虫になってまたイチジクに卵を産み付けるからだ。
今回は鉈で枝を割り幼虫を捕らえて駆除した。
幸い他の枝には食害が及んでいなかったので一安心。
夏の暑さも盛りを過ぎる旧盆の頃、我が庭では酔芙蓉の花が咲き始めイチジクが熟し始める。
楽しみに待つとしよう。
