「時代は変わる」
P.P.Mだったろうか、昔聞いたアメリカンフォークのタイトルだ。
昨日インターネットでふと目についたのが、1600万画素のコンパクトデジカメ。
最近のコンパクトデジカメには機能も満載で、ハイビジョンの動画撮影まで出来てしまう。
写真の質は解像度だけではないけれど、大伸ばしに耐えうるというのは大きなメリットには違いない。
昔出力をお願いしていた隣町の同業者が、1600万画素の中版カメラ用カメラバックのデモがあるから見に来ないかと誘ってくれた。
全紙ほどにプリントされた画像のジャギーのない精細さは驚きだったが、1000万円という値段には腰を抜かした。どんなに流行っている写真館であっても、これではとても元は取れない。
同等解像度で機能満載の最新型コンパクトデジカメが、今では4万円ほどで購入できるという。
世の中どんどん変わっているのを実感する。
容量がどんどん大きくなる画像データの保存に関しては、まだまだ心配な部分が多い。でも良い道具が入手しやすくなるのは大歓迎だ。
この先どう変わって行くのか見通せない不安はあるが、新たな技術がそれを埋めてくれるだろう。
「写真はカメラが撮ってくれるもの。」
それは誤解である。
いくら性能が上がったとしても、カメラは道具であり助手でしかない。
写真の善し悪しははシャッターを押す人間の意図による。シャッター以前も重要だ。主体性をもって写真を撮る事を忘れてはならない。
”溺れる前に泳ぎ始めよう、時代は変わって行く”
今思えば、まさに写真デジタル化への警鐘だったみたいだ。