平成28年6月2日
この季節にしては珍しく、朝から風が吹き荒れています。


PNTX6602

天気も良いのでさぞかし富士山がきれいだろうと覗いた所、意外にも多くの雲が滞留しています。


山旗雲と言うようで、コトバンクの日本大百科全書(ニッポニカ)の解説を引用しますと

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山旗雲
やまはたぐも

山の頂上または稜線(りょうせん)から風下側に向けて旗が翻るようにかかる雲。旗雲ともいう。山を越える気流が山頂で剥離(はくり)し、風下側の斜面を昇る気流が生じるときに発生する。風が強いときに見られる。[木村龍治]

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と言うことです。


風下側に雲が吹き寄せられるのは良く見る光景です。
でも山旗雲という強風で見られるこの雲は、待てど暮らせどなかなか消えてくれません。


そう言えば、以前月明かりの下でこの雲を見た事があります。
DSCF0145

平成26年2月15日の大雪が明けた満月の夜、白尾山から見た光景です。
強風が靄を吹き払いクリアーな大気の中、強風が富士山の風下側に雲をはためかせていました。
しばらく待っていましたが雲は居座り、あきらめて帰ったのを記憶しています。

風のうなりがまだ聞こえています。
これから梅雨も始まり、夏に向けて富士山の見える日は減ってゆきます。
このへんで雲が吹き払われた富士山の姿を、出来れば見ておきたい所です。

へんぽらいの祭り談義 : 夕富士と雲