富士宮やきそばもずいぶんと有名になった物で、関係各位の努力には本当に感服しました。
富士宮市も富士宮の祭りも全国にもっと広く知ってもらいたいのですが、こちらはなかなか難しいものです。2009年の国民文化祭には食の祭典とお囃子の祭典が富士宮市を会場に行われますので、この機会を大いに活用したい物です。
さて、振り返って考えてみると、あまり外食で焼きそばを食べていないことに気づきました。外食の機会自体が少ないというのもありますが、焼きそばは家で食べるのがほとんど。
近所の駄菓子屋に行けば店の一角にやきそばやお好み焼きを焼く焼き台がありましたが、そこで食べるのはもっぱらお好み焼きで、あえて焼きそばを食べようとも思いませんでした。
理由は値段だったのかもしれません。
使用する材料はキャベツに肉かす(当時は天かすと呼んでいた)ソースにだし粉と青のり。紅ショウガは好みで材料は共通です。
違いは水で溶いた小麦粉を使うか、腰のある蒸し麺を使うかぐらいで、そこの違いが値段の差だったように思います。
よく似た兄弟みたいな物です。
たまに臨時のお小遣いなどがはいると駄菓子屋でお好み焼きを焼いてもらい、二つ折りにして鉄板の隅に置き、小さな返しで少しずつ食べ、漫画雑誌を読みながらラムネを飲むというのが最高の贅沢でした。
近所の駄菓子屋に行けば店の一角にやきそばやお好み焼きを焼く焼き台がありましたが、そこで食べるのはもっぱらお好み焼きで、あえて焼きそばを食べようとも思いませんでした。
理由は値段だったのかもしれません。
使用する材料はキャベツに肉かす(当時は天かすと呼んでいた)ソースにだし粉と青のり。紅ショウガは好みで材料は共通です。
違いは水で溶いた小麦粉を使うか、腰のある蒸し麺を使うかぐらいで、そこの違いが値段の差だったように思います。
よく似た兄弟みたいな物です。
たまに臨時のお小遣いなどがはいると駄菓子屋でお好み焼きを焼いてもらい、二つ折りにして鉄板の隅に置き、小さな返しで少しずつ食べ、漫画雑誌を読みながらラムネを飲むというのが最高の贅沢でした。
まだやきそば学会が出来る前のこと、富士宮のやきそばがよそのより断然美味しいというのを、父母がバス旅行でガイドさんから聞いてきました。
国内各地をガイドしながら回るお仕事ですから、行く先々でいろんなやきそばを食べたけれど、富士宮のやきそばが一番美味しいんだそうです。
腰のある蒸し麺、甘いキャベツ、香ばしい肉かす、コクのあるだし粉。どれも安価な材料ですから、駄菓子屋さんなどで食べられる庶民の食べ物です。
まさにB級たる所以ですね。
まさにB級たる所以ですね。
つくづく思うのですが、下手をすれば廃棄されるような豚の脂身からラードを絞った残りかすと鰯削りのふるい落としを、やきそばやお好み焼きに活かしてその味を引き立てた先人の知恵は賞賛に値します。
今の物あまりの世の中では生まれ得ない、誰もが貧しかった時代が産み出した傑作だと私は思っています。