へんぽらいの祭り談義

富士山とふるさと富士宮市の風景、祭り・催し、自然、生き物などをSNSなどネットに発信し、多くの写真で紹介しています。

伝統文化

へんぽらいとは富士宮弁で変わり者のこと。ライフワークの祭りを通してふるさとの今を発信し続ける、心ある変わり者で有りたいと思います。
様々な祭りをご紹介するWEBサイトはこちらです。
http://maturi.info/

100年目の祭り

本日11月9日午後7時より、静岡県ローカル局SBSの静岡発そこ知り「石ちゃん!しずおか おじゃましま〜す!」で富士宮市の大社通り宮町商店街が紹介されます。御覧下さい。
SBSからの依頼で100年前の我が町内湧玉宮本(当時は「湧玉御幸」を名乗る)の記念写真を提供しましたので、没にならなければ映るでしょう。(笑)

大正4年御幸祭り

それがこの写真です。
大正4年の御大典に湧玉御幸という祭り組が誕生し、この山車が作られました。
浅間大社馬場に曳き入れての記念撮影に疑問を感じませんか?
実はこの当時まだ西鳥居の段差が無く、大正後期の浅間大社大改修で現在の石段の形になったものです。

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100年目を記念して、今年は山車に「祝御幸百年」の札を掲げました。



へんぽらいの祭り談義 : 今年で100歳

月の夜、浅間大社境内で

10月27日、満月です。

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天気が崩れるという予報はまだ当たらず、きれいな月が顔を見せています。
満月恒例、月明かりの富士山を撮り歩く月夜の徘徊も、富士山が見えないことには話になりません。

囃子の音が聞こえて来たので、定例練習の行われている浅間大社に出向きました。
せっかくの月夜なので、まずは月と垣内の景色を記録。以下の写真はスマホ撮影です。

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拝殿と月


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楼門と月


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楼門、燈籠と月


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浅間大社青年会富士宮囃子同好会の定例練習
浅間大社青年会の宮参りは11月4日の朝行われますので、その練習です。


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おおどの縛り方講習
太鼓が安定するように縛るのが、案外難しいものです。


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浅間大社秋季例祭で披露される浦安の舞の練習が、拝殿で行われていました。


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氏子から選ばれた高校生が奉仕します。


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木立越しに楼門と月

富士山の化粧直しを期待して予報の言う今夜の雨を待ちましたが、空降りになりそうな予感がします。今降って祭りに晴れるのが最高なのですが、昨年の天気が良すぎたのでちょっと心配です。

どうぞ、祭りには天候に恵まれますように。


今年で100歳

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人手の必要な設営は会所の門と献灯の提灯枠をセットしたので、一安心。
あとは小人数でもぼちぼちと進めていけば、充分間に合います。

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山車の飾り付けは囃子方の担当で、放送設備も山車に着いたので各種の幕をつければオッケー。


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祭りが近づくと、囃子の練習も仕上げ段階。室内から山車蔵に移ります。

今日は最終の実行委員会。
会合を終え、祭りの放送担当と話していて今年が宮本区の祭りにとってどんな年なのかを探ってました。年表を見ながら話題性のある事柄を探していたら、今年が山車を建造してちょうど100年だと言うことに気付きました。

我が町内の祭り組織「湧玉宮本」の前身は、社人町(現西門通り)・福住町(現大月線の一部)という地域で構成された「湧玉御幸」でした。この「湧玉御幸」の記念写真が残っています。
大正4年御幸祭り

大正4年(1915)の御大典にこの山車が建造されました。今からちょうど100年前です。
山車の飾り物は諫鼓鶏(かんこどり)。
中国の伝説に由来するもので、天下泰平の象徴とされます。
江戸時代に天下祭りと呼ばれた神田祭において、氏子町内が山車を江戸城内にまで曳き入れ将軍の上覧を賜りました。その1番町大伝馬町がこの諫鼓鶏を山車に乗せたのにちなみ、浅間大社と結びつきの強いお膝元町内「社人町」としてこの諫鼓鶏を選んだものと思われます。

その後の祭りは残念ながら写真が見つからず確かな曳き回しの記録は乏しいのですが、
保険契約書w640

昭和19年の山車・小屋の保険証券から、この頃はまだ山車だったことがうかがえます。


昭和27年

昭和27年撮影と言われる記念写真です。山車は戦後、屋台に姿を変えていました。
山車を分解し、足回りの上に新たに柱を組み上げ屋台に改造したものです。

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昭和54年に山車を浅間大社馬場に曳き入れた際の記念写真です。

昭和57年の市制施行40周年大祭りに山車を復元するまで、この屋台が曳き回しに使用されていました。


宮本山車

一時屋台に姿を変えたとは言え土台となる足回りは継続使用されていましたので、この山車が100年の宮本の祭り歴史を見てきた生き証人だと言えましょう。

大事に使い、後世まで残してゆきたいものです。

祭りの主役達

平成26年富士宮まつりがBS12で放映されます!!で昨年の祭りをかいつまんでご紹介しました。
番組ではある役職に焦点を当てていましたが、それぞれの町内が行う祭りにおいての主役って何だろうとふと思います。


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祭り初日の早朝、富士宮まつり青年協議会会長が早々と祭典本部に出かけて行きました。



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宮参りで集結し記念撮影を行う、重責を担った各区青年長。
その昔私が町内の青年長を務めた時、悪夢にうなされました。今はどうなのか判りませんが、当時の私はそれほど強いプレッシャーにさいなまれていたものです。


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各区祭典長と富士宮まつり委員の皆さん



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宮参りの奉納囃子で、湧玉羽衣の子供達。
この奉納のために熱心に稽古を重ねたのでしょうね。


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手児舞の踊りを浅間大社に奉納する磐穂神田の子供達。
この学年でしか出来ないこと、良い思い出にして下さい。


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祭りを円滑に実行するため何度も会合を重ね、企画運営にあたる富士宮まつり青年協議会の皆さん。


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競り合いに負けぬよう熱心に稽古を積んだ囃子方


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嬉々として躍る踊り方たち



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安全な運行は運行に関わる山車周り諸役(制動、操舵、障害避け、交通整理)のおかげです。

写真はありませんが、参加者の食事を用意し世話をする人たち、他区の送迎や折衝にあたる人たち、この祭りを支える全ての人たちも、それぞれの「祭り」という物語りを生きる誇り高き主役です。
祭りはこの多くの物語りの主役達によって、複雑に絡み合い成り立っています。

子や孫の代まで語り継ぐ魅力ある祭りにするために、運営者は長い目広い目で祭りを見ていかなければ成りません。
がんばって充実感で終われる祭りなら、しっかり続いて行くでしょう。
でも無理しすぎて疲労困憊する祭りなら、先行きは危ぶまれます。

主役達の笑顔が、いつまでも見られる祭りでありたいと思います。





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平成27年神田祭 ちょっと離れて

神田祭を初めて取材したのは平成11年頃だと記憶しています。
私のWebサイト「祭にっぽん」の掲示板に岩本町三丁目町会から参加者募集の投稿があったので、浅間大社でお囃子の定例練習に集まる仲間に声をかけ参加したのが最初で、平成23年に東日本大震災で中止になるまで、その町会に5〜6回参加させていただきました。
とは言っても、私がかついだのは最初の1回だけ。その後はもっぱら写真取材に専念していました。
袢纏をお借りして祭り衣裳での同行でしたので、宮入りも排除されることなく拝殿の階段から撮影でき、祭り衣裳の効能を強く実感したのもこの時です。
きっかけとなった掲示板に投稿していただいたのが、神田囃子保存会にも所属されている堀江さんでした。
平成21年10月に富士宮市で行われた国民文化祭「お囃子の祭典」では、地元富士宮市のお囃子のルーツ江戸囃子の代表として神田囃子保存会の皆さんに参加していただく事になりました。

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ご出演いただいた時の神田囃子保存会の皆さんです。
この時は2日間2回神田囃子をご披露していただき、とても大きな刺激を受けました。

平成23年の神田祭はその年起こった東日本大震災のために中止となり、神田祭への連続参加は残念ながらそこで途絶えてしまいました。



今回お世話になる町会は初めてと言うことも有り、私服でかつぐ仲間に同行しました。

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緑の中を進む町会神輿、初夏を告げる良い光景です。
やはり、袢纏なしであまり近寄るのは気が引けます。

とは言え、今回は私服の気ままさも味わいました。
出発までけっこう時間が空いていたので、途中で合流することにして神田明神まで取材で先行することにしました。
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手子舞


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大通りで休憩する神輿


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大きな山車に遭遇


ここで昔の「江戸神輿ねっと振興社」の仲間が、お世話になる町会に集合しているとSNSでのコメントがあり、急ぎ駆け戻りました。

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以後は神輿と距離を保ちながらの同行取材。
こんな光景に目が行くのも距離を置いたおかげです。


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休憩時間の獅子舞披露も新鮮な体験でした。


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神田明神前で懐かしい神田囃子保存会の皆さんが、お囃子を披露していらっしゃいました。


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神田明神前は入場待ちの神輿で渋滞するため、私服の写真係は歩道に追いやられてしまいました。

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いよいよ鳥居をくぐる時です。
この時には予定がかなり遅れ同行した仲間はここで引き返したのですが、離れた歩道に居た私はそれに気がつかず大幅に遅れる羽目になりました。

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境内に入るにも大きく迂回せねばならず、ようやく入って遠くから写真とビデオを撮影。
町会神輿に仲間が居ないことに気付いたのは退場の時でした。

必死で集合場所に急ぎ着替えの必要がなかったので間に合いましたが、祭り衣裳さえ着ていればと痛感した祭り見学でした。
次回はたとえ袢纏は自前だったにしても、祭り衣裳は欠かせませんね。

夜桜の下で能楽と雅楽を聴く

平成27年4月4日
皆既月食の見られる日ということでしたが、曇天で月は見えません。
浅間大社拝殿前で桜花祭の催しとして、能楽と雅楽、舞楽が披露されましたので鑑賞しました。

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能楽


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能楽「三番叟」


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舞台と観客


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雅楽「黄鐘調越天楽」


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舞楽「浦安の舞」


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舞楽「迦陵頻」

月こそ見えませんでしたが、ときおり舞い落ちる花びらが演出する幽玄な春の宴でした。



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山宮御神幸の思い出

あいにくの曇り空。それでも出かけたついでに浅間大社を覗くと、ちょっと変わった車が目につきました。

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神幸祭の鉾を載せ山宮まで運ぶ車です。


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拝殿では神幸祭の神事が行われていました。


明治以来途絶えていたこの山宮御神幸が再び行われるようになったのは、浅間大社御鎮座千二百年祭を期してのことでした。
再興されたこの年は浅間大社御鎮座千二百年を祝い本殿と拝殿の修復が行われ、仮殿から本殿へ御神霊を遷す遷座祭が行われました。山宮御神幸の再興にあたり浅間大社青年会とOBの神幸会がご奉仕して山宮御神幸が昔のままに行われたのを、神幸会員として同行して記録しました。


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この年には実際に行列を組んで山宮まで神霊の宿るこの鉾を運びました。


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その時の運搬車の写真です。


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浅間大社から山宮まで隊列を組んで進みました。
春の陽射しの中、桜咲き誇る舞々木を進む一行です。


山宮神幸祭

山宮浅間神社の祭祀場の石段を進む一行です。


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御神霊の宿る鉾を運ぶ神幸会員。


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祭祀場に鉾を安置し、神事が行われました。
この時には祭祀場から富士山が見えていません。


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その後富士山方向の樹木が整理され、祭祀場から富士山が望めるようになりました。
今日は、眺望の開けたこの祭祀場で神事が行われたのでしょうか。




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平成27年2月3日横綱鶴竜関奉納土俵入り

好天に恵まれた富士山本宮浅間大社節分祭に、横綱鶴竜関が土俵入りを奉納するというのででかけました。

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横綱鶴竜関ご一行を浅間大社中村宮司が出迎え、案内します。


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拝殿前石畳周辺には見学席が設けられ、場内警備等担当者が慌ただしく準備していました。


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入場です。


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いきなり始まります。段取りを聞き間違えていたのに気づき、焦りました。
急ぎ拝殿にワープ。


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前半部を撮り損ねましたが、見せ場を抑えることが出来ました。


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奉納を終えての記念撮影です。

そして1年

昨年11月4日の町内の祭り終わりに、囃子方OBから新人まで総動員し、緩んだ太鼓、穴あき太鼓まで
ありったけの太鼓を引っ張り出してお囃子を囃し、祭りを締めくくりました。


小さな町内とは言え、これだけの囃子方が居るのかと思いを新たにした次第。

そして1年が経ち、また祭りの準備が始まろうとしています。
大きく変わったのが囃子方のお嬢さん方で、昨年の祭りの後に結婚・妊娠された方、出産された方、新たに結婚する方などおめでたが続きます。今までも子連れ参加はあったものの、さすがに生まれたばかりではそれも無理。お腹が大きければやっぱりお囃子は控えねばなりません。
進学を控えた中高生もあてには出来ませんので、大幅なメンバーの減少が予想されます。

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祭りが好きなら戻ってくる。そう思って育てた子供達も進学就職で戻らなかったり、引っ越したり遠くに嫁いで戻らなかったりします。
世帯数や人口の減少化する町内にあって、祭りを重荷として次の世代に残すわけには行きません。そのためには出来るだけ多くの担い手を育てなければなりませんが、なかなか思うように地元に定着してはもらえません。

今までも盛衰の波はありました。少子高齢化で世帯数が減り続けるこの町内で、今まで続けてこれたのは華やかに嬉々として囃す姿に憧れ囃子方を目指す者が絶えなかったからです。

救世主となり得る、新たなスターの出現を待っています。


鶴竜関横綱昇進

第71代横綱鶴竜が誕生「一生懸命努力します」と口上 (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース


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数年前から浅間大社節分祭に参列されていましたが、浅間大社の御利益もあったと見えて横綱に登りつめました。
当然あちこちから誘いは増えるでしょうから、顔が見られなくならないかと心配です。

へんぽらい写真日記 : 浅間大社豆まき



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