へんぽらいの祭り談義

富士山とふるさと富士宮市の風景、祭り・催し、自然、生き物などをSNSなどネットに発信し、多くの写真で紹介しています。

セミ

へんぽらいとは富士宮弁で変わり者のこと。ライフワークの祭りを通してふるさとの今を発信し続ける、心ある変わり者で有りたいと思います。
様々な祭りをご紹介するWEBサイトはこちらです。
http://maturi.info/

見えない道がある

次なるステージを目指し、がむしゃらに進んだ到達点にはすでに飛び立った仲間の置き土産が。
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何もないように見えて、そこに導く道があるのかも知れないね。
幸運だったのは同時でなかったこと。
抜け殻を抱きしめて、僕も蒼空を目指す。

セミの試練

セミの一生で最大の試練は、やっぱり羽化でしょうか。
アリに邪魔されることもあるでしょうが、致命傷となる一番大きな原因は落下でしょう。

幼虫は体を保持するために入念に場所を選び、脚の爪を食い込ませて足場を固めます。
足場を固めて羽化体勢をとってから邪魔が入ると、もう足場を固め直すことが出来ません。
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この幼虫がまさにそれでした。
捕らえられた時にはもう羽化体勢だったため、何かにつかまることさえ出来ません。
植木に真綿を巻き、仮の足場を作って前肢を絡めました。


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背中が割れ、殻から抜け出します。


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体が抜けてもなお反り返り脚を引き抜きます。


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引き抜いてしばらく硬化するのを待ってから、おもむろに体を起こし、殻にしがみつきます。


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今まで殻の中で抜け出した体を支えていた腹部を引き抜きます。


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前脚2本で殻につかまり、ぶら下がって翅を伸ばします。
まだ体も固まらないこの時、風に吹かれたらひとたまりも無いでしょうね。
こんな危うい状態で、ひたすら伸ばした翅と体が固まるのを待ちます。

無事に成虫になるためには、かなり危ういところを通過しなければならないのですね。



羽化をピックアップしてご紹介しています。

炎天下大声で鳴き続ける蝉たちも、こんな試練をくぐり抜けたのですから多少煩いのは大目に見ておきましょうか。

アリさん怖い

セミが翅を得て成虫になる最大の難関が、羽化なんでしょうね。

殻を脱いだばかりの柔らかな翅や体はアリにとっての恰好の標的らしく、セミもアリには警戒しているようです。

這い回るアブラゼミの幼虫

いつもの場所で、這い回るアブラゼミの幼虫に出会った。そのけっこう早いこと。こけつまろびつ大敵のアリを蹴散らしダンゴムシを踏んづけて、足早に遠ざかっていきました。

Posted by 佐野 雅則 on 2013年7月26日



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羽化を撮影している時の事です。やっと見えるほどの小さなアリが殻から抜け出たばかりのセミの体を這った時、セミはパニックに陥り逃れようと身もだえしました。落下の危険を感じアリを追いはらったので何とか無事に羽化出来ましたが、群れで襲われたらひとたまりもありません。追い落とされてアリの餌食になっていたでしょうね。

動画はスマホで撮ったものですが、セミの慌てぶりからもアリの脅威が見て取れます。


クマゼミ羽化に遭遇

例年アブラゼミの初鳴きを聴くのが7月10日頃、今年もようやく雨の上がった7月10日富士山山開きの日にやっとアブラゼミの声を聴くことが出来ました。
それから浅間大社境内や自宅近くの植え込みを何度も覗いては、蝉の幼虫や抜け殻が見られないかと探していました。このところ気温も高く案外早く見つかるんじゃないかと思っておりましたが、空振り続き。本日やっと今年最初のクマゼミ羽化に遭遇出来ました。

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わが家の近くのこの場所は毎年クマゼミの羽化が早くから見られる場所です。
羽化したばかりでまだ体色は黒くないのですが、時間が経つと真っ黒く変わります。
体表に生えているうぶ毛は金色なので、その対比はじつに鮮やかです。


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もっと早い時間に幼虫に遭遇出来たなら、家に連れ帰ってモデルになってもらったのですが、今日のところは姿が見られただけで良しとします。

いよいよ蝉の季節が始まりました。

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