へんぽらいの祭り談義

富士山とふるさと富士宮市の風景、祭り・催し、自然、生き物などをSNSなどネットに発信し、多くの写真で紹介しています。

ルリタテハ

へんぽらいとは富士宮弁で変わり者のこと。ライフワークの祭りを通してふるさとの今を発信し続ける、心ある変わり者で有りたいと思います。
様々な祭りをご紹介するWEBサイトはこちらです。
http://maturi.info/

ルリタテハが羽化しました

先日へんぽらいの祭り談義 : ルリタテハ蛹化
で蛹化をご紹介しましたが、9月29日朝、ルリタテハが羽化しましたので写真と動画で記録しました。
前夜から羽化の始まるのを待ち続け朝になってしまいましたが、どちらも無事に記録出来ました。


実際は25分間の動画ですが、かいつまみ倍速で編集したものです。
羽化段階では翅の表側はなかなか見えませんので、末尾に放蝶前のルリタテハが翅を開いた写真を添えました。


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亀裂が走りました。



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亀裂を広げ翅を伸ばし、体が殻から抜け出します。


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抜け出すと足場を求めて殻にしがみつきます。


PNTX0444

足場が定まると翅を伸ばします。


PNTX0464

羽を背側で強く押しつけたり


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緩めたりを繰り返します。


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翅は伸び、平になりました。
このまま数時間翅の固まるのを待ちます。


PNTX0531

夕刻この2日間で羽化したルリタテハを放しました。
放す前に羽化段階ではなかなか見えなかった表側を撮影。
この後、空に放ちました。


ルリタテハは成虫で越冬します。
来年の春、また会えると良いね。



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月よりの使者

27日が中秋の名月で、28日がスーパームーン。
そんな夜に見た幻をお話しします。

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雲が去来し、せっかくのスーパームーンも出たり隠れたり。

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浅間大社境内ではお囃子の定例練習をやっていました。

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透き塀で囲まれた垣内から見る月です。

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練習が終わり、参拝する空には月が輝いていました。


月の明るい夜は月が照らす景色を求めて徘徊するのが恒例行事なのだけれど、雲も途切れること無く去来しており、この夜は徘徊をあきらめました。
台風一過月明かりの富士

以前撮影したものです。台風一過の満月の夜、見る見る消えて行く雲の下にはうっすらと雪化粧が覗いていました。

雪が積もる頃になれば天候も落ち着くことでしょうから、焦らずに好機を待つことにします。

そしておとなしく家に帰り、前日眠気に負けて見逃してしまったルリタテハの羽化を、今夜こそ写真におさめようと付き添いました。友人にいただいた5頭の幼虫はみな蛹になり、前日2頭が羽化しました。
残る3頭の羽化を逃したら、記録する機会は来年に持ち越されます。
羽化の兆候を掴むべく小さな変化を逐一写真に撮り羽化が始まるのを待ちましたが、ようやく始まったのは翌日29日の朝でした。

PNTX0457

蛹を横向きに配置し、写真とビデオ撮影をセットしましたが、ルリタテハは蛹から抜け出ると向きを90度変えカメラに背中を向けました。
伸ばし初めは湾曲していた翅が、ある程度伸びて背中側で合わせたり緩めたり繰り返すと平に広がってきます。昨日羽化したのを見た時には地味な模様としか思えなかったその模様ですが、その瞬間なんだか目の前に居るのがきらびやかな衣裳をまとった高貴な人に思えました。まるで重厚な生地に金襴の刺繍を施したかのように。

残っていた蛹3つがこの日同じように色づき、少しの時間差でみな羽化しました。
蛹になる時には3-4日に分散していたものが、羽化する時にはまるで月が満ちるのに合わせたようにこの2日で全部が蝶になりました。
翅の模様が高貴な人の衣裳に見えたのは、徹夜明けの幻想かも知れません。
でも生き物の行動で月の満ち欠けに影響されるものもあるといいます。

この蝶ははたして月の満ちるのを待っていたのでしょうか。
高貴な衣裳をまとったあの幻は、ひょっとすると月の魔法だったのかも知れませんね。



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変化の兆し

脱皮や羽化を目にすると、この小さな虫たちも必死で生きているんだと胸打たれる思いがします。
出来れば、その瞬間を写真やビデオで残したい。そう思います。

高校生物部時代の友人にもらったルリタテハが羽化しそうなので、注視し記録しました。

PNTX0305-2

27日午前11時23分
少し色づいてきた感じがします。

PNTX0331

28日午前2時
この半日ほどで色が黒くなり成虫の体色に近づいていますので、羽化が近づいているのを感じます。
しかし睡魔には勝てず休んでしまいました。


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28日朝8時44分にチェックした所、すでに羽化を完了していました。
もう少し頑張っていれば、撮影し記録に残すことが出来たのにと悔やまれます。


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続いて午前11時20分にはツマグロヒョウモンの羽化が始まりました。
この蝶の羽化に際しては、兆候が判りますので見逃さずに済みます。


比較

腹部の節の間隔が延び、翅の色が透けて見え、金色の突起が青黒くくすみ次に空洞を生じます。
空洞化が始まれば、羽化が始まったも同じ事。
だから今朝のツマグロヒョウモンもしっかり初めから撮影することが出来ました。


次のルリタテハの羽化の兆候を掴むために、今夜は夜更かしを覚悟してもうしばらく頑張ります。




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ルリタテハ蛹化

高校時代の生物部仲間に、ルリタテハの幼虫5頭とたくさんの食草ホトトギスをいただきました。
すでに終齢にまで育っていたのであっさりと蛹化が始まり、続けざまに写真と動画で記録させて貰いました。
写真をご紹介します。

PNTX0043

ホトトギスを食べるルリタテハ幼虫



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蛹になる前段階のルリタテハ前蛹(垂蛹)
糸を吐いて台座を作り、尾端を引っかけて逆さ吊りとなります。



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トゲトゲの皮を尾端に押しやり、頭部後ろ背中の皮が裂けました。



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皮を押しやり裂け目は広がります。



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皮は尾端に集まりました。



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蛹の尾端を皮から外に出し、台座に引っかけます。
皮を切り離し、体を激しく旋回させて振り落としました。



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腹節を圧縮し、翅部分を広げます。



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蛹の形が整いました。



PNTX0173

ルリタテハ蛹背面
金色に輝く部分もあるんですね。ツマグロヒョウモンの金色の突起は変色が羽化の兆候として観察されましたが、ルリタテハではどうなんでしょうね。


PNTX0174

ルリタテハ蛹側面
ツマグロヒョウモンに比べるとスラッとシャープな体型ですね。


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ルリタテハ蛹側腹面


羽化が待ち遠しいです。



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