富士山御神火まつりまで、いよいよ秒読み段階。
今年も無事に開催されるよう祈ります。
昨年の動画を見ていて思いだしたことがあります。
動画の冒頭と終わり近くに水のカーテンが出てきますが、これは私のかつて在籍した消防分団が協力して行っているもの。
使用しているのは実際の火災でも延焼防止で使用するウォーターカーテンホースという特殊なもので、水のカーテンを作って火災から近隣への延焼を防止するというものです。
いろんな催しに協力している分団の先輩が、何かの催しで試しに購入したものを分団に寄贈したもので、その特殊性からこのホースを持っている分団は他には見当たりませんでした。
近隣地域の分団で構成される方面隊では、年に1度合同訓練が行われています。
その合同訓練で起こったことは他言をはばかることもあり、今まで内緒にしておりました。
卒業し、ずいぶん年月も経ったので話すことにします。
ある年の合同訓練は田貫湖で行われ、中継で水を送るという訓練でした。
ポンプ車で汲み上げた水をホースで次の分団のポンプ車に送り、ホースの延長で落ちた圧力をポンプ車で加圧して送るというもの。
我が分団は元だったか中だったか定かではありませんが、まだ先にポンプ車が有りその筒先から湖面に放水するというものでした。ホースを繋ぎ水を送ると、なんと予想もしていなかった水のカーテンが出現したのです。それは綺麗ではありますが、大きな水漏れですから放置も出来ません。急ぎホースを裏返させて余分な吐き出しを押さえ、先のポンプに走って圧力を聞くと充分とのこと。低いようなら加圧して引っ張ってくれとお願いして、訓練はそれでも何とか無事に終わりました。巻いて収めてある状態では通常のホースと変わりませんから、補充の際に誤って紛れ込んだのでしょう。
今思い出しても冷や汗ものですが、中継の途中で大量の漏水があっても加圧して引っ張れば補えるという良い教訓にもなりました。
今年もこのホースが活躍するようです。
先輩に寄贈された時には1本でしたが、通路両側から水のカーテンを作りたいとのことで数が増えました。担ぎ手の邪魔にならぬよう、ホースの取り回しには毎年悩んでいるようです。
担ぎ手でまつりに参加する分団員も多く手不足も否めませんが、今年もぜひ頑張ってください。
陰ながら応援しております。