へんぽらいの祭り談義

富士山とふるさと富士宮市の風景、祭り・催し、自然、生き物などをSNSなどネットに発信し、多くの写真で紹介しています。

生物学

へんぽらいとは富士宮弁で変わり者のこと。ライフワークの祭りを通してふるさとの今を発信し続ける、心ある変わり者で有りたいと思います。
様々な祭りをご紹介するWEBサイトはこちらです。
http://maturi.info/

大丈夫か?ヤモリ

生まれた時からここ富士宮市に住んでいます。
でも子供時代からヤモリを見た記憶はありませんでした。

初めてヤモリを見たのは平成13年、我が家と地続きの叔母の居宅でした。
この年に癌で亡くなり、仕事場を東京に持ちっていたので荷物をこちらに運び整理していたときのことです。南のガラス戸にトカゲのような影が見え、近寄ると指先の太い独特なシルエットでヤモリと判りました。あっという間に姿を消したので写真も残ってはいませんが、あの姿は脳裏に焼き付いています。
 その後も何度か姿を見たり、猫に狩られた死骸なども目にしましたが、はっきりとした写真を撮れたのは平成26年7月5日の事でした。
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そしてこれが今年姿を見せたヤモリです。
少し小さく、網戸の内側に止まっていました。


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これは網戸の外側から撮影したもので、ヤモリの腹側が網越しに見えます。


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ガラス戸を開けてカーテンだけにしたり、網戸をずらして出られるように模してみたのですが、それから4日間この網戸に居て外に出られないのではと心配になりました。
このままだと飢えて乾涸らびるのではと思い、上から追って下でノートで受け、室外にそっと放しました。今日は多少気温も上がり、動作も機敏に動けたみたいです。

それからちょっと珍しい事が起きました。
蚊柱を作るような小さな羽虫の大群が庭を覆い、体や服、洗濯物にまでにまとい付きました。
刺すわけではないのですが、強く払えばつぶれるしちょっと煩わしいやつです。

4日間の断食で空腹となったヤモリが、まさか呼び寄せたわけではないでしょうが・・・。


ツマグロヒョウモン羽化


ツマク?ロヒョウモン羽化

久しぶりにツマグロヒョウモンの羽化を撮影できましたので、ご紹介します。
庭で見つけた3頭の幼虫は、鉢のタチツボスミレを食べ尽くし餌を求めて這い回っているところでした。近所からスミレを調達して与えたところ蛹になり、1つは残念ながら死んでしまったようですが、2つが羽化しました。先に羽化したものがこちらです。

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先に羽化したものは雄でした。


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そしてムービーに収めた、あとで羽化したものです。こちらはメスでした。

ハイビジョンでの高精細なマクロ撮影が、比較的安価なコンパクトデジカメでできてしまう。
数年前には想像もできなかったことです。
時代は変わっているんですね。
使用したカメラはペンタックスX-5です。

信長の首塚-静岡県天然記念物大柊

芝川町西山本門寺境内にある大柊は、静岡県指定文化財になるほどの樹齢500年と推定される古木だ。柊でこのような大木になるものは珍しいと言う。
この木の根本に本能寺で討ち死にした織田信長の首が埋められているという伝説が伝わっているそうだ。

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「信長公首塚」という石碑がこの伝説を伝える。

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近年樹勢が急速に衰え手当がされた。
朽ちた大枝は切り落とされたが、新しい枝が順調に育っているという。

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平成14年6月25日撮影
樹勢は衰えてはいるものの、まだこの頃は上部の枝があった。
枝張りのおどろおどろしさは伝説を信じさせてくれる。

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柊の根元の塔婆が言い伝えを告げる。

節分 春の兆し

「節分」は季節の分かれ目の事で立春、立夏、立秋、立冬の前日を言うとの事。
今日は立春の前日、節分だ。

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豆まきが行われるのは夕刻だが、朝から節分のご祈祷が行われている。
神社に出かけると、紅白幕で豆まきの会場が設営してあった。

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浅間大社には敬神婦人会の「木の花会」と言う会がある。
毎年節分には甘酒を造り、参拝客に振る舞っている。

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境内に置かれたベンチで甘酒を飲む参拝者たち。
向こうの授与所には、手提げ袋に入れた授与品が並ぶ。

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拝殿の昇降所脇にある緋寒桜がもうほころびかけて、1-2輪の開花が見られた。

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この緋寒桜は毎年2月下旬には盛りを迎える。

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拝殿では順次ご祈祷が行われていた。
授与品を頂いて、夕方出直す事にする。

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3時半頃から拝殿で節分祭が始まった。

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参列する年男たち。

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宮司の発声で豆まきが始まった。

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豆をまく年男たち。

大風吹いて夏の忘れ物発見

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夏見れば何の事はないアブラゼミの死骸だが、
大風が吹き荒れた2月1日に店頭に転がっていたのだからちょっとした驚きだ。
店頭の写真額の裏にでも入り込み、絶命した物だろうか。

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暮れの掃除中には、待合室の写真額の裏からツクツクボウシの死骸が見つかっている。
額の隙間に挟まる事で羽ばたきなどの動きが抑制されたのだろうか、
どちらも翅や体に傷みは少なく、なかなか保存状態は良好だ。

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衝動買いしたコンパクトデジカメで、マクロ撮影をテストしてみた。
一部足の先端が欠損しているが、翅はほぼ完全だ。

酸素を作った生き物

地球が出来た頃には大気中にはまだ酸素が無く、大量のCO2によって覆われていたという。

地球の大気の酸素は光合成を行う微生物「シアノバクテリア」が大量に生み出したとされ、その時期をめぐっては、米国のグループが2004年に「24億〜23億年前」と発表、これが定説になっていたらしい。
25日のニュースによれば、海洋研究開発機構と東京大学の研究グループは、豪州の地層の分析から、27億年以上前の地球の大気に酸素が存在した証拠を見つけたとのこと。

シアノバクテリアが海中に登場して炭酸ガスからから酸素を作りだし、長い年月をかけて酸素を放出していったのだが、いきなり酸素が大気中に出て行ったわけでもなく、海水中に含まれる鉄分と反応して酸化鉄(鉄さび)となり海底に沈殿した。酸化鉄と石英が互層をなし、縞状鉄鉱という物が海底に作られ、これが鉄鉱石として採掘され使われている。
海水中に溶けている鉄分が希薄になるまで、産み出された酸素は海水中で消費されていたという事らしいが、この期間が10億年ほどかかっているらしい。
別の資料で、その期間が38億年前から27億年前とは聞いていたが、その間にも鉄分の隙をついて酸素が大気中に出て行く事だってあったろうから、爆発的に酸素で覆われる24億年前以前に大気中に酸素があっても別に矛盾はない。
その時点での状況証拠が見つかったという事だろう。

http://www.miyachou.com/xoops/modules/xpwiki/attach/s/A5A2A5A4A5A2A5F3A5BFA5A4A5ACA1BCA5A2A5A4_3930256974672D322E6A7067
写真は縞状鉄鉱中にトラメを生じた鉄虎目石だ。
(縞状鉄鉱=シアノバクテリアが酸素を放出していた頃、海底に沈殿し堆積した酸化鉄と石英分でできた鉄鉱石。)

このような岩石が作られるのにも、シアノバクテリアの酸素生産能力が働いている。
生命活動と岩石の生成が、まるきり無関係でないというのも面白い。

 = 参考リンク =
 ・鉄と酸素と文明 地球 宇宙と人のはざまにて より
 ・鉄虎目石

セミの思い

師走も下旬に入り、今日は冬至だ。
今がどん底でも、これからは日照時間が延びてくる。
そう思えば春を待つ楽しみが、少しばかり気分を明るくする物だ。

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今日飾っておいた写真パネルを動かしたら、裏からセミが出てきた。
どうやら夏の盛りに家に入り込み、パネルの裏で絶命した物らしい。
きれいな物で、傷みはほとんど無い。
インターネットのセミ図鑑で調べたら、ツクツクボウシだと判った。
壁に掛けた写真パネルの裏だったので、掃除もされず、アリにも食べられずに自然に乾燥標本になったのだろう。

11月3日の秋まつりで、浅間大社後背林中の坂道を登った。森の下草の上にアブラゼミの羽が一つぽつんと乗っていたのを思いだした。

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夏を謳歌したセミは短い成虫期を全うすると、地に落ちて土に帰る。
翅の一片だけがこんなところに残っているのも、なんだか未練がましい気がするが、未練がましい事ではもっと上手がいる。

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ベランダの梁にしがみついた抜け殻だ。かれこれ3年くらいになろうか。雨風の影響を受けにくい事もあってか、落ちもせず姿を留めている。
そう言えば、この場所あたりで脱皮(羽化)に失敗して落下したクマゼミが、アリの餌食になったのを見た事がある。
もしこの抜け殻がそのセミの物だったら、無念さが抜け殻に乗り移ったのかもしれないな。

狩宿の下馬桜

狩宿の下馬桜は日本五大桜の一つで国の天然記念物に指定されている。
源頼朝が立ち寄った際に馬を繋いだといういわれから、駒止の桜と呼ばれる。
樹種はアカメシロヤマザクラ。

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4月16日の桜
満開の頃は曇りがちで、ようやく晴れた。

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4月9日ようやく咲き始めた。

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南から見れば富士山も見える。

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4月12日、春の菜の花さくらまつりで。

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4月16日、盛りを過ぎようやく晴れた日。

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4月16日、桜越しに井出家の高麗門と長屋を見る。

猪之頭のミツバツツジ

猪之頭のミツバツツジは静岡県指定の天然記念物になっています。
4月21日には晴れたので会いに行きました。

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満開は少し過ぎたもののまだ花盛りです。

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富士山側の空は少し霞み半逆光でツツジの陰がきつく
条件が今ひとつでしたので画像に少し手を加えました。
空を引き締めて花を少し明るくしました。

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角度を少し変えて。

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花咲き競う春

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少し引いてミツバツツジ全景。

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ミツバツツジは公園などではなく個人のお庭にあります。
見事に花が咲きそろっていました。

月夜の徘徊

月明かりはけっこう明るい物で、満月に近い頃は夜道を歩くのにも不自由しないくらいだ。月が冴え冴えと照らしているのを見て、富士山を見やると少しかすんではいる物のその姿が見られた。
霞む時は出来るだけ近づくのが鉄則。
登山道を上ることにした。

先ずは篠坂の「富士山さくらの園」に来てみた。
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昼間と見まごうこの風景も、高感度で長時間露光による物。

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肉眼で見た感じに近づけるとこんなぐらいか。


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築山に植えられたシバザクラがきれいだ。

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ヤマザクラだろうか。葉と花が一緒に開いている。

西臼塚駐車場
人里離れた山の中だというのに、野良だろうか捨てられたものだろうか犬の声がしていた。
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通過する車のライトだ。長時間露出が判るだろうか。

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山頂をアップで。雲が遊んでいた。

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昨夏流星を見に来た時は山室の明かりと登山者のライトがジグザグに続いていたが、ゴールデンウィーク前とあって自動車道の登山区間もまだ開通していない。

水が塚公園
駐車場から公園に来てみると、周囲の林でガサッと音がした。熊ではないかと、ちょっとびくびく物だ。
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ここからは宝永山と火口が目の前だ。

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空の星も、満月近い明るさだとさすがにかすんでしまいます。

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公園のあずまやと富士山。

寒い風が吹き始めたので退散した。
下る途中で道ばたにいる鹿を3回ほど見かけたが、富士山でも増えているのだろうか。

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