へんぽらいの祭り談義

富士山とふるさと富士宮市の風景、祭り・催し、自然、生き物などをSNSなどネットに発信し、多くの写真で紹介しています。

へんぽらいとは富士宮弁で変わり者のこと。ライフワークの祭りを通してふるさとの今を発信し続ける、心ある変わり者で有りたいと思います。
様々な祭りをご紹介するWEBサイトはこちらです。
http://maturi.info/

蝉の声 幻聴にあらず!

昨日御手洗橋で聴いた蝉の声は、どうやら幻聴では無かったようです。
同じ場所(御手洗橋近く)で2日続けて蝉の声を聴いたというコメントを、facebookにいただきました。


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今日も朝とお昼頃その辺りを歩きましたが、残念ながら声は聴かれませんでした。
その代わりに、蝉の穴と思われるもの2つを撮ってきました。


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西鳥居下の桜根元にあった、穴その1です。


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西鳥居下の桜根元にあった、穴その2です。


やっぱり蝉の穴に見えます。


例年アブラゼミの声を聴くのが7月10日頃です。
記憶に残る早い物でも、7月1日の夜ふれあい広場で手筒花火が披露されていた時に聴いたもの。
コメントによれば2日続けて聴いたとのことですので、最初は24日かな?
この場所でのアブラゼミ初鳴きとしては、記録的に早い物です。

異常気象の始まりでなければ良いのですが。



幻聴か?アブラゼミの声 : へんぽらいの祭り談義

抜け殻の白い糸

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アブラゼミ羽化で白い糸が引き出される所です。
この白い糸は気管の表皮が引き出されたものだそうで、それを確かめるには抜け殻を詳細に観察すればよいとのこと。


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息子に貰ったアブラゼミの抜け殻を解剖し、開き状態にして白い糸が何処に続いているのか確かめました。体側に並ぶ気門に続いています。
気門から体内に延びる気管の表皮も脱皮や羽化で脱ぎ捨てられるもので、その気管の古い表皮が白い糸の正体です。




2年前に撮影したアブラゼミの羽化動画です。
2:37あたりから白い糸が新しい体の脚の付け根後ろあたりから引き出されるのが映ります。



気管は昆虫の呼吸器官で蝉に限らずどの昆虫にもありまので、脱皮や蛹化の際にも見る事が出来ます。

アオスジ蛹化1200

アオスジアゲハの蛹化でもこの白い線が体から引き出されるのが見られます。
写真左から
・前蛹の表皮が尾端に送られ始める。
・白い線が現れ始め、表皮と共に尾端に送られて行きます。
・皮の中で寝ていた頭部の角状突起が現れました。
・皮がほとんど尾端に送られます。
・あとは丸めた皮を振り飛ばすだけ。

アオスジアゲハ幼虫の脱皮は動画で御覧下さい。

幼虫の脱皮の際にも古い気管の引っ張り出される様がおわかりかと思います。


蚕脱皮

蚕幼虫脱皮の場合
上-脱皮前の幼虫
下-脱皮が始まり皮が尾端に向かって引っ張られ、古い気管の黒い皮が線状に見えます。

今日のアブラゼミ

夕食を終えましたがまだ外では蝉の声がやかましい。
まだ暗くはなっていませんが隣の植え込みを見に出かけました。ざっと一回り見ましたが幼虫は見つかりません。

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18:26 代わりにキンモクセイにアブラゼミの成虫が止まっていました。



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18:27 蝉の声の賑やかなカエデの上の方にも何匹か止まっていました。


本腰を入れて探そうと、2周目はライトをつけてしゃがみ込み探しました。

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18:32 うっかりすると抜け殻と見間違うのですが、伸びる前の緑色の翅脈が透けて見えるので羽化前のアブラゼミ幼虫とわかります。すでに微妙な段階で、ここを羽化場所と決めたらしく踏ん張った脚が確かに枝や葉に食い込んでいるか、体をゆっくり動かして確かめていました。
この状態では動かすと羽化失敗のおそれがありますので、あきらめて他を探します。


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18:33 するとすぐ近くでもう1匹見つけました。
これもまた枝や葉を抱え込み保持を確認している所なので、やはり手をつけられません。


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18:37 茂みの奥ですでに翅を伸ばしているアブラゼミを見つけました。
まだ空には薄明かりが残っています。けっこう明るいうちに這い出していたのでしょうか。

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参考までに、昨日見たニイニイゼミの抜け殻です。
この抜け殻は間違いなく泥にまみれているのですが、アブラゼミの幼虫や抜け殻はツルツルピカピカと油をまぶしたように綺麗でなめらか、土がついたものはごく稀です。
アブラゼミの名前の由来を『「ジジジジー」「ジージー」という鳴き声が、油で揚げる時の音に似ていることから付いた名である。』と説明する人も居ますが、いかにもこじつけめいて苦しい。
てらてらと光るゴキブリをアブラムシというように、この油をかぶったような幼虫や抜け殻ゆえにアブラゼミと呼んだという方が自然だと私は思います。

暗くなってもアブラゼミの声は賑やかです。
蝉の夏は今が盛りなのでしょうか。

見えない道がある

次なるステージを目指し、がむしゃらに進んだ到達点にはすでに飛び立った仲間の置き土産が。
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何もないように見えて、そこに導く道があるのかも知れないね。
幸運だったのは同時でなかったこと。
抜け殻を抱きしめて、僕も蒼空を目指す。

アリさん怖い

セミが翅を得て成虫になる最大の難関が、羽化なんでしょうね。

殻を脱いだばかりの柔らかな翅や体はアリにとっての恰好の標的らしく、セミもアリには警戒しているようです。

這い回るアブラゼミの幼虫

いつもの場所で、這い回るアブラゼミの幼虫に出会った。そのけっこう早いこと。こけつまろびつ大敵のアリを蹴散らしダンゴムシを踏んづけて、足早に遠ざかっていきました。

Posted by 佐野 雅則 on 2013年7月26日



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羽化を撮影している時の事です。やっと見えるほどの小さなアリが殻から抜け出たばかりのセミの体を這った時、セミはパニックに陥り逃れようと身もだえしました。落下の危険を感じアリを追いはらったので何とか無事に羽化出来ましたが、群れで襲われたらひとたまりもありません。追い落とされてアリの餌食になっていたでしょうね。

動画はスマホで撮ったものですが、セミの慌てぶりからもアリの脅威が見て取れます。


アブラゼミ幼虫落下

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アブラゼミの幼虫が足場を決めました。
羽化がいよいよ始まります。


アブラゼミ幼虫落下

アブラゼミの羽化が始まったと思ったら落下しました。でも、その後無事に翅を伸ばすことが出来ました。2015.7.28

Posted by 佐野 雅則 on 2015年7月28日

爪の食い込みが足りなかったものでしょうか。
少し身動きしただけで脚が木から外れて、落ちてしまいました。


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拾い上げた所背中は割れ、羽化は進行中です。


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ここまで抜け出ました。


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蚕の繭外側から集めた真綿もどきで前脚を木に縛り付け、何とか元に近い状態を保ちます。


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脚が抜けました。


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さらに反って逆さ吊り状態。


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この段階では右手は木に添えて、真綿もどきを押さえています。
左手でカメラを持ち、シャッターを切りました。


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殻から抜け出て逆さ吊り状態。


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体を起こし、殻にしがみつきます。


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尾端を抜き出します。


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殻につかまって翅を伸ばします。


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翅が枝にあたるので、つかまる場所を移動しています。


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これも移動。


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翅が伸びました。


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翅に色がつき始めています。


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体もずいぶんと色づいてきました。


梅雨明けと蝉

本日東海地方は梅雨明けと発表されました。
台風明けの天気は今ひとつすっきりとしませんでしたが、いよいよ暑い夏が来ます。

近所で今年初の羽化は7月13日のクマゼミでした。
その後はなかなか姿が見られず、見つけた抜け殻も3つぐらい。


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梅雨明けの声を待っていたかのように、今日は多くのクマゼミが羽化していました。



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擬木の灰皿は羽化するには丁度良いと見えて、毎年多くの抜け殻が見られます。


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中央の植え込みはクマゼミの羽化ラッシュでした。


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クマゼミの乾く前の翅の色は少し青みを帯びて綺麗です。


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ここに関しては先ずクマゼミ、次いでアブラゼミの順に羽化します。


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今まで毎日覗いていてもなかなか姿を見せずとてもじらされましたが、いよいよ夏本番です。
朝方のクマゼミの大合唱が、もうすぐ始まります。


クマゼミ羽化に遭遇

例年アブラゼミの初鳴きを聴くのが7月10日頃、今年もようやく雨の上がった7月10日富士山山開きの日にやっとアブラゼミの声を聴くことが出来ました。
それから浅間大社境内や自宅近くの植え込みを何度も覗いては、蝉の幼虫や抜け殻が見られないかと探していました。このところ気温も高く案外早く見つかるんじゃないかと思っておりましたが、空振り続き。本日やっと今年最初のクマゼミ羽化に遭遇出来ました。

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わが家の近くのこの場所は毎年クマゼミの羽化が早くから見られる場所です。
羽化したばかりでまだ体色は黒くないのですが、時間が経つと真っ黒く変わります。
体表に生えているうぶ毛は金色なので、その対比はじつに鮮やかです。


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もっと早い時間に幼虫に遭遇出来たなら、家に連れ帰ってモデルになってもらったのですが、今日のところは姿が見られただけで良しとします。

いよいよ蝉の季節が始まりました。

カマキリ蝉を捕る

ブログネタ
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kamasemi庭の酔芙蓉の茂みでクマゼミのけたたましい声がしました。覗いてみると、ハラビロカマキリがクマゼミをまさに捕らえたところでした。
この時は写真だけでしたが、機会があったら動画で撮ろうと思ったものです。

何年か後に、その機会が訪れました。

これも我が家の庭で撮影した、アブラゼミを捕らえて食べるカマキリの動画です。
カマキリはまだ成長途中という感じで少し小ぶりでしたが、自分より大きそうなアブラゼミを捕らえて放しません。
カマキリは生まれながらに獰猛なハンターなんだと、改めて認識した次第です。


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