うとうとしては目が覚めて風の音や雨の音を聴き、それを何度も繰り返していました。
早くに起きて早朝の登山者や御来光を撮ろうと思ったのですが、目覚めたのは5時半。
一昨年の8月19日の日の出が5:05でしたので大幅な遅刻です。


PNTX9215

外に出てみると、雨上がりの陽射しが剣が峰を照らしています。


PNTX9216

雲海も疎らな感じ。


PNTX9217

朝日ヶ岳の上にすでに陽は昇っていました。


PNTX9218

御殿場口登山道


PNTX9220

富士宮口頂上


PNTX9221

奥宮前


PNTX9222

朝の剣が峰


IMG_7718

体調が思わしくなく食事ものどを通らないので、撮影をあきらめてカメラを仕舞い下山することにしました。以下はスマホで撮影です。


IMG_7719

頂上から九合五勺に下る時、昇ってくるガスに虹が現れました。
通常の虹のスペクトルもごく淡く見えていますが、かなり白く見えます。
どうやら白虹(霧虹)と呼ばれるもののようで、水の粒が雨程度ならきれいな虹となりますが霧のように小さいと白虹となるのだそうです。


IMG_7720

食事も採れずに下り続け、八合目まで下りました。
修験者姿の一行とすれ違います。


IMG_7721

すれ違ったのはこの八合目でした。


IMG_7722

元祖七合の山口さんの室で休憩し食事を頼みましたが、吐き気がしてのどを通りません。
訳を話して食事を残し、トイレを済ませてまた下り始めました。


IMG_7723

新七合目はガスの中。新六合目まで下ればもう着いたようなものだから、両腿はぱんぱんで疲労が蓄積しているけれど、最後の一頑張りと自分に鞭打って下ります。

新六合目がすぐそこに見えた所で、ツアーの団体とすれ違いました。参加者が多いので、半分で後続を止め道を譲ってくれました。昨年なら通り過ぎるのをじっと待っていたものでしたが、私の前を行く人が急いで下り始めたのにつられ、急いで下り始めたとたん足を滑らせ尻餅をつきました。立ち上がった所で足を踏み外し、体勢を崩して落ちたり転がったり。
最後はアゴと口を石にぶつけて止まりました。
心配して駆け寄った方が脚は折れてないかと心配してくれましたが、骨折はないので大丈夫だと告げました。しかし脚の疲労から、しゃがんだらなかなか立ち上がれません。引き起こしていただきやっと立てました。新六合で休んで様子を見るようアドバイスを戴き、「お騒がせしました」と頭を下げ、下りました。骨折はないけれど、打撲だらけだろうなどと思いながら新六合目にたどり着きました。
ここでさっきの失態を見ていた方が、心配して声をかけてくれました。
礼を言い、ベンチで休みながらリュックの中のカメラをチェックしました。

PNTX9223

新六合目から見た東富士演習場です。
下る間、6時半頃から始まった演習の音が響いていました。
少し前には演習の煙も見えていました。


IMG_7724

転倒打撲のダメージがないことを確認し、リュックに入れたカメラも正常に動作するのを確認しました。


PNTX9225

新五合目が見えました。


PNTX9228

ここで12時13分。6時前には下り始めたはずだから、下りでも6時間以上かかってます。
時間がかかりすぎですね。


FullSizeRender

登り口で富士山保全協力金に協力。


IMG_7725

車で下り始めたのが、12時25分でした。


PNTX9233-800

今回の登山の目的でもあった御朱印です。
浅間大社で戴いた山開きの7月10日限定朱印、天皇陛下ご即位30年の朱印、富士山頂奥宮の朱印2種、久須志神社の朱印2種です。

もしかしたら、派手な転倒が軽度の打撲で済んだのは、御朱印の御利益だったのかも知れませんね。

来年は早くからトレーニングして体力と筋力の増強に努めます。
とりあえず70歳の高齢者登山を目指します。