へんぽらいの祭り談義

富士山とふるさと富士宮市の風景、祭り・催し、自然、生き物などをSNSなどネットに発信し、多くの写真で紹介しています。

飼育

へんぽらいとは富士宮弁で変わり者のこと。ライフワークの祭りを通してふるさとの今を発信し続ける、心ある変わり者で有りたいと思います。
様々な祭りをご紹介するWEBサイトはこちらです。
http://maturi.info/

スミレやーい!!

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先日羽化したツマグロヒョウモンです。
わが家の庭でタチツボスミレを食べて育ちました。
この蝶は幼虫時代にスミレ、タチツボスミレ、園芸種のパンジーやビオラなどスミレ類を食べて育ちます。大きな棘に覆われた黒地に赤の強烈なカラーときては、スミレ類を育てる愛好家にとっては憎らしい害虫に他なりません。
今でこそ当たり前に見かける普通種になってしまいましたが、ウン十年昔高校の生物部でチョウを追っていた頃はまだ稀少な存在でした。

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部活仲間が捕らえたというツマグロヒョウモンメスの美しい標本を、羨ましく見つめたものでした。

それがモンシロチョウより多いほどになったのは、越冬出来るような環境が整ったからと言われます。一つは気候の温暖化で越冬出来るようになった事、もう一つは冬枯れしない園芸種のスミレ類が広く作られるようになった事だと言われています。

園芸種のパンジーも庭のプランターにはありましたが、夏には枯れました。
年に何世代も繁殖を繰り返すこの蝶が、この時期わが家の庭で食べるものはタチツボスミレです。

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小さなスミレで株も小さく幼虫は食べ尽くしてはほかの株を探し歩く、そんな幼虫が飛び石の間のタチツボスミレにたどり着き食べ始めた所です。人の往来する場所ですから知らずに踏んでしまうことも多く、気付いては悔やんだものです。
そんな幼虫たちが長雨が上がった朝、ぞろぞろと這い回っていました。タチツボスミレも育てていたわけではありません。庭のあちこちに勝手に生えていたものですが、どうも食べ尽くす寸前です。
近所を探して歩いた所、葉の細長くボリュームのあるスミレが電柱根元のアスファルトの割れ目に密生しているのを見つけました。これなら充分な量だし、誰が栽培しているわけでもありませんから、気兼ねなく何度か採ってきては幼虫に与え育てました。
これが蛹化し、先日やっと羽化して飛び立ったもの。

ホッとしたのもつかの間、庭には遅れて生まれた幼虫たちがまた歩き始めています。
踏んではならぬと容器に保護し餌のスミレを採りに近所の電柱に出かけると、綺麗にむしられて無くなっていました。隣接する駐車場にもあったはずと目をやれば、こちらも綺麗に除草済みでした。

庭に残っているタチツボスミレはごく僅か、昔飼った時に調達したあの場所はどうかと尋ねてみれば、草はあるけれど植生がまるきり変わってしまいスミレが見つかりませんでした。
園芸種のパンジーやビオラの苗がお店に並ぶのはもう少し先、庭のタチツボスミレを食べ尽くすのは時間の問題。スミレを探して歩き回るしか無さそうです。

どうぞ見つかりますように。

へんぽらいの祭り談義 : ツマグロヒョウモン♂羽化



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蚕の団地 -繭づくり準備-

蚕、卵を産むで蚕の産卵をご紹介しました。この卵は休眠して孵化は来年のことと思っていたら、一部が休眠せず孵化が始まりました。

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7月25日のことです。

予定していなかった事なので慌てましたが、これも育てることにしました。
孵化当初の成長は目をみはるようで、1日経てば何倍かに育ち容器を溢れるばかりに膨れあがります。
はたしてその数を養うことが出来るのかと心配でした。

しかし、この夏の暑さです。成長に伴い、数がどんどんと減少して行きました。

例年に無い暑さが続き食欲も停滞していた蚕たちでしたが、このところの気温の低下と共に元気を増しました。与える桑の葉を見る間に食べ尽くし、餌の補充に振り回されます。
旺盛な食欲に伴い、成長速度も急加速しました。


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まごまごしていると繭づくりが始まってしまいそうなので、飼育の手引きに従いマブシと呼ばれる繭づくりのための部屋を作りました。しかし部屋数が幼虫の数にはとても足りませんから、追加がどうしても必要です。

繭になってくれれば一安心なのですが、もうしばらくは目が離せません。

よくぞ堪えた熱湯地獄

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庭のプラスチックコンテナや水槽でメダカを飼っています。
飼っているのは飼育用に改良された種類ですが、強いもので厳冬期も氷の下で冬を越します。


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今年生まれた稚魚が育っています。



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昨日の夕刻、稚魚の飼育容器に指を入れると驚くほどの熱さです。
水温を測るとほぼ40℃というお風呂並みの温度です。
日向水が熱くなるのは知っていましたが、こんなに高水温の水の中でめだかの稚魚たちが耐えていたことに何より驚きました。



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水深があって日当たりの少ない所でも、33℃くらい。


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より水深の深いガラス水槽で31.5℃。
いくら熱に耐性があったにしても、稚魚の容器は小さくこのままでは生存さえ危ぶまれます。


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そこで、室内水槽への引っ越しを行いました。


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水槽の数が足りないので、ヒカリメダカとヒカリダルマメダカの稚魚を引っ越しの際に一緒にしました。成長すれば、ヒカリダルマとヒカリメダカを分けますが、当分この水槽で育って欲しいと思います。

親はなくてもメダカの学校

ボウフラがわかぬように庭の石臼にメダカを飼っていましたが、蚕とホテイアオイをいただいたお向かいさんに、お礼と言うほどでは無いですが差し上げました。
メダカは居なくなりましたが、石臼のアオミドロに卵が残されており、それが孵化し育っています。

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今現在は、かなりの数の稚魚が見られます。


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孵化の時間差が大きさの違いにも表れています。


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放置していると餌の不足から稚魚の数が減少しますが、容器内で繁殖する微生物やプランクトンのみで数匹程度なら生育していることがあります。
水替えで片付けた落ち葉などを水と一緒にバケツに放置していた所、ある日気がつくとメダカが1匹だけひっそりと育っていたことがありました。

やっぱりメダカは群れていた方がメダカらしい。
この稚魚たちを育てるために、しっかり餌を与えようと思います。

蚕、卵を産む


蚕が羽化し、交尾後産卵しました。
お尻に眼があるの?と言うくらい的確に、産卵場所を確かめながら卵を産み付けて行きます。
最初は下に敷いたキッチンペーパーの凹みに一つずつと言った感じでしたが、産卵数が増えてくると卵の間の隙間を探して重ならぬように産み付けていました。

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交尾中の雌雄です。上の白いのが雌で、下の茶色がかったのが雄。
雄は雌の出す性フェロモンに反応し、激しく羽ばたきながら雌を探し交尾します。

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こちらは透明容器に移したもの。
腹部側から観察出来ます。

雄の羽化が遅れたため未交尾のまま産卵を始める雌もいて、未受精卵が容器に産み付けられています。

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キッチンペーパーを底に敷いた容器で産卵させました。
この雌はお行儀良く底だけに産んでいます。


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この雌も数は少ないですが、お行儀良く底だけに産んでいます。



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活発に動き回っていたこの雌は、底にも容器の壁面にも産卵しています。


ようやく産卵までこぎ着けました。
来年まで卵の保管がうまく出来るかどうか、それも挑戦です。


へんぽらいの祭り談義 : ありがとう! 絹作る虫

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